滑舌悪化の原因「子音」は、ピンポイントで克服せよ

「滑舌が悪く聞こえる」という悩みを抱える方、多くおられます。

滑舌が悪くなる原因は、子音が上手く言えていないこと。
子音は、一つずつピンポイントで克服することが必要です。
ピンポイントで意識せずにたとえば早口言葉の練習すると、いつも同じ子音でつまずいてしまい、滑舌の悪さが癖になります。「繰り返し練習」が「つまずく練習」になっているのは、もったいないですよね。

子音をどのようにしてピンポイントで克服するのか。
今日は多くの方があまり得意ではない[n]の子音についてお伝えします。

[n]の発声は、口が少し開いた状態で、舌が上がり上アゴに舌先がべったりとつきます。とくに舌の筋肉が弱いと、舌先が上アゴにしっかりつかず、[l]に聴こえてしまうか、舌が口腔内で空振りして母音しか聞こえないこともあります。
「バナナ」だと、「バララ」とか「バアラ」と聴こえ、滑舌が悪く聞こえます。

[n]の子音は「第六の母音」とも言われています。母音の特徴は音を伸ばせることですが、[n]も「n〜〜」というように、音を伸ばすことができるからです。[n]が母音と同じように響かせることができるようになると、滑舌の悪さは改善できていきます。

[n]の子音は、伸ばすことで簡単にトレーニングすることができます。

【nのトレーニング】

①口を少し開けて息を吸う
②舌の全面を上あごにぴったりつける
③「n〜〜〜〜〜」と伸ばす
①〜③を10回繰りかえす。

舌の筋肉が鍛えられ、[n]が空振りせず、響くようになってきます。

 

プレゼンで行う呼吸の方法

私自身が発声で一番気をつけていることを一つだけあげるとしたら「呼吸」です。

声を出すのだから、「声の高さ」や「抑揚」と思われるかもしれませんね。もちろん、それらのことも大事です。

しかし、一番難しいのは呼吸です。呼吸の問題は、経験を積み重ねるとより効果も上がりやすくなるのですが、同時に課題が増えてくることも大きな特徴だからです。

呼吸の基本は、横隔膜という肺の下にあるドーム型をした呼吸のための筋肉を使えるようにすることです。横隔膜を使えた呼吸ができるようにすれば、専門家が行うような難易度の高いボイストレーニングは必要ないとも言えます。

しかし一方で、難易度の高いボイストレーニング法をこなせていても、なぜか横隔膜が使えていない方が多いのも事実。これでは、一生懸命トレーニングしたとしても効果は得にくいと思います。

つまり、発声にとって「横隔膜を使えない」ということは、足腰がしっかりしてないままスポーツをするようなものです。

「息を吸う」というと、簡単なように思えますが、結構エネルギーを使います。不慣れな人が呼吸を意識しながら話すのは体力的にキツいものです。

以下に、話しながら横隔膜を使った呼吸を扱う方法を具体的にお伝えします。

 

【基本】息を吸ったときに、下腹(へそ下9センチくらいの場所を意識)を張り、張ったまま息をはいていきます。この呼吸を繰り返しながら、発声していきます。
【プレゼン時】文章ごとに、息を吸いながら話す。話しているとき、下腹はできるだけへこまさないようにする。

不慣れな状態でたくさん吸おうとすると身体が力んでしまいますので、ムリに長いセンテンスを話そうとせず、「少しだけ吸って短く話す」を繰り返してください。

 

口を開けなければ、通る声になる

声が小さい。声が通らない。響かない。だから聞き取り難い。結局、聞いてもらえないので伝わらない。

多くの方々にとって共通の悩みでもあります。

大きな声を出そうと思ったら「口を大きくハキハキとあけなさい」と良く言われています。
これは決して間違っていませんが、あまり口を開けずぎると響きが散ってしまい、かえって声が通らなくなってしまいます。
それに口をパクパクして話すのは、ビジネスのシーンやフォーマルな場でエレガントではありませんね。

声を響かせるためには、口の前を開けずに「口の中」が開いていることが大事です。特に縦方向に開いていることがポイントです。
良く響く教会やホールは天上が高いですよね。口の中も同じです。逆に野外ホールはオープンになっていますが声は響き難いものです。プロのオペラ歌手でも野外ホールで演奏するときはマイクを使わなければ声は届きません。

一方で現代人は、アゴの骨格が小さい傾向にあり、口の中が狭い方が多く、大きく縦に口を開けることが難しいのも事実。その結果、声がぺちゃっとして響かず、舌足らずのような話し方になってしまいます。

対策があります。口はあまり開けず「おちょぼ口」にし、アゴを下げることです。見た目は「ハコフグ」のようになります。

口の中を開け、声を響かせるためのトレーニング方法をお伝えします。

(1)口を閉じる。舌を下げて舌先が下歯茎に触れている状態を維持

(2)唇を少し開けて、アゴを下げる。下げるときのコツは下アゴを前に少しだけ出す感じで「受け口」気味に。

(1)と(2)を10回程繰り返し、アゴ周辺の筋肉をほぐし、アゴの可動域を広げる。

慣れてきたら、声を出してみましょう。

(1)口を閉じる。舌を下げて舌先が下歯茎に触れている状態を維持

(2)唇を少し開けて、アゴを下げ、「Mo〜〜」と長く伸ばして発声する。発声しているときは下アゴを少しだけ前に出し、舌は舌歯茎に触れている状態を維持。

見た目は「ハコフグ」です。鏡で確認してみてください。

ドイツの名歌手に、シュヴァルツコップ(Olga Maria Elisabeth Frederike Schwarzkopf,1915-2006)という人がいます。彼女は小柄だったので、ヨーロッパの大柄な歌手たちと声量の差をうめるために口周辺の作り方を細かく工夫していました。口の開け方は、アゴを下げることと、アヒルっぽく上唇をほんの少し前に突き出すことも行っていました。そうすることで、声がより前に響くようになるからです。この方法は、同じように、骨格の小さい日本人のお弟子さんたちにも彼女は勧めていたそうです。口の作り方をちょっと変えるだけでも、響きが劇的に変わります。

職人は、その職業に合わせて体を作りかえると言います。
声もビジネスにおいての道具になります。
ビジネスでも声という道具を使いこなすために体を作っていくことも大事なことだと思っています。

口角が下がると、業績も下がる。だから口角アップの方法

プレゼンで、怒ったり悲しんだりしていないのに、常に口角が下がっている人をよく見かけます。

口角が下がっている人の表情は、寂しそうで暗いイメージを与えます。怒っているようにも見えます。
実年齢より老けて見えてしまうことも多いのです。
小学生でさえ、いつも口角が下がっている顔つきをしている子は、実際より上の学年に見えていました。

また、口角が下がると、声も暗くなります。口角が下がっている上に暗い声で話されると、たとえ良い話でも良い話しを聞いた感じがしなくなり損をしてしまいます。

加えて口角は、意識していないとあっという間に下がってきて、気が付いたときは取り戻しが効かなくなります。
とくに、一日机に向かって仕事をしている人は、表情もとぼしくなりますので、さらに口角が下がってしまいます。

そこで今日は、ボイストレーニングでも行っている「簡単に口角を上げる方法」をお伝えしましょう。
ランチの後にでもお試しください。

【口角アップ・スペシャル】

(1)唇をぴったりと閉じ、口角をあげるように笑う。(見た目はそんなに上がらない)

(2)左右の人差し指を立てて、口角をトントンと軽くたたく(筋肉を刺激することが必要)

(3)唇の両端に1本ずつストローをくわえ、出来たてのフラペチーノを圧をかけて吸い込むようなつもりで、口角が少し痛くなるくらいに緊張感を持たせる
(ストローとフラペチーノはイメージするだけ。実際に用意する必要はない)

(4)唇の両端に1センチくらい離して左右の人差し指を立て、口角を持ち上げるイメージで指をゆっくりとあげる。ゆっくり20数える。(何回か行うと良い)

これを行うと、口角が上がり笑顔が出やすくなりますし、声も響くようになります。

取材でたくさんのトップを見てきました。会社が上手くいっているトップの口角を見ると、たいていの方は下がっていないことに気が付きます。

ちょっとくらい苦しくても、口角を上げるようにしてみると、気のせいか仕事も人生も開けてくるような気がします。

大声を出さなくても話が伝わる方法

「『さっきのお話、もう一回お願いします』とか、『は?』と耳に手を当てられることがよくあって…。声が小さいんでしょうか?」

こんなご相談を受けました。
聴き手は「もう一回言ってください」とは言い出しにくいもの。これを言われるのは余程のときです。

話す内容が明瞭に伝わるためには、「大きな声を出せばいい」と思いがちです。
これは間違いです。

ポイントは「子音」です。

子音の中でも、音程のつくものがあります。たとえば[n]。「n〜♪」と鼻歌みたいにメロディがつきますよね?「第六の母音」とも言われています。[m]、[r]、[L]も、メロディがつけられます。

とくに日本語の場合、[n]の発音「ん」がとても多いのが特徴です。話すときに「ん」が空振りしていまうために、何を言っているのか分かりにくくなることが多くあります。

「ん」は[m]のときもあります。[n]は口を開けますが[m]は口を閉じる、という違いがあります。

[m]の場合、「新聞紙」「先輩」など、「ん」の次に[b]や[p]などの破裂する音がくるときに用います。破裂させるときに一度口びるをしっかり閉じなくてはなりませんから、[m]を使って、口の動きを一度ですませたいのです。

[n]「ん」の発声の場合、口を少しあけて、舌が上がって上アゴに舌がべったりとつきます。舌の筋肉が弱いと、舌先しか上アゴにつかず、[L]に聴こえてしまうか、空振りして母音しか聞こえないこともあります。「バナナ」が「バララ」とか「バアラ」と聴こえてしまったりするのです。

だから、音程のつく母音がしっかり発音できるようにしましょう。
大きな声を出さなくても言葉が良く聞こえるようになります。
今日は簡単なトレーニングの方法をご紹介します。

これらの「音程のつく子音」を長く伸ばす練習です。

好きな曲を聞きを[n]や[m]だけで歌ってみるなどすると、楽しみながらの良い訓練になります。
[r]は、「rrrrrrrr〜」というように巻き舌で伸ばします。

伸ばしているうちに、舌の筋肉がついて、子音が口の中でしっかり鳴るようになります。

お試し下さい。

 

ボイストレーニングをやっても声が良くならない理由

 

いろいろなトレーニングをやっているけれどなかなか思うような良い声が出ないのは、根本的な呼吸のところで間違っているケースが多くあります。

良い声の条件は呼吸です。

「呼吸?そんなのやっているよ」と思われる方多いかもしれません。

それでは質問です。

発声して言葉の最後に息が切れたことを意識していますか?

ほとんどの人は、声を切るときに「なんとなく」切りすぎています。
だんだん声がなくなる自然消滅型になっています。
つまり、語尾がモニャモニャと不明瞭になる「語尾落ち」していることがほとんどです。

原因は、横隔膜が使えていないせいです。

「良い声にする」ためには、「息を横隔膜でコントロールしている」ことが大前提となります。

それでは、息を横隔膜でコントロールするためにはどうすればいいでしょうか?

まず第一段階として、「息を横隔膜で意識して止められる」といいのです。

ただし、こう言うと息を喉でとめてしまう人のほうが圧倒的に多いのです。

喉でとめていると、喉に余計な力が入ってしまったり、喉声になったりする原因になります。これが続くと喉に負担もかかります。

まずは、横隔膜で息を止められるようにすることです。

それでは、本日は横隔膜で息をとめるための簡単なトレーニングをご紹介します。

まず、横隔膜はどこかを確認するためと、横隔膜を鍛えるために「ドギーブレス」をします。
背中を壁につけて行ってください。

 

★★ドギーブレス★★

1、「あ」と言うつもりで口を開け、舌の力を抜いて舌先を下の歯の裏につける。

2、暑いとき犬がするように「ハッハッハッハッ・・・」と呼吸し、休まず5秒続ける。

チェック1:手をお腹に当てて、へこんだり出たり均一に動いているのを確認
チェック2:吸う息と吐く息が同じ量になるように

こんどは、横隔膜でとめる「横隔膜の呼吸トレーニング」です。
ドギーブレスをした直後に継続して行ってください。

★★横隔膜の呼吸トレーニング★★

1、ドギーブレスしてから、そのまま「はあっ」と大きく息を吸う。
そのとき、下腹の真中あたりを押し返すつもりで息を吸う。(もしわからなければ誰かに押してもらうとよい)

☆ポイント:下腹はしっかりと前に出て、さわるとパンと張っている。このとき、下腹を無理に出そうとして壁から背中が離れないように。

2、口あけたまま息を5秒とめる

☆ポイント:このときお腹は押し返したまま。ドギーブレスのときに動いていた場所あたりで息をとめる。これが「横隔膜止め」です

3、下腹はそのまま出来るだけ押し返しを維持しながら「はーっ」と一気に息をはく。

☆ポイント:息をはくとき喉で小さく「kっ・・・」という言う音がした場合、喉で息をとめているのでよくありません。「喉止め」しないコツは、お腹の頑張りに集中すること。喉周辺の力を抜くようにし、喉で音がしないようになるまで練習すること。

4、1~3を何回か繰り返す。慣れてくればお腹を押してもらわなくてもできるようになります。息を吸っているときもはいているときも、出来るだけ下腹は「パン」と張った状態を維持するようにします。

 

 

「え」と「い」を変えれば、あなたの声は響く

 

「声が響かない」「声が良くない」

というお悩みを持つ方に共通するポイントがあります。
「え」と「い」の母音が響いていないことです。

ほとんどの人は、「え」と「い」を発音するとき口の中の空間が狭くなっています。こうなると音声の質が平べったく変化して聴き苦しくなり、加えて響きが浅くたるため幼稚っぽい声になりやすく、説得力も落ちてしまいます。

 

「え」と「い」が響かせることができれば、説得力が上がります。
さらに「え」と「い」を響かすことができれば、他の母音「あ」「う」「お」も響すことも簡単です。

そこで本日は、「え」と「い」を響かせる発声練習をお伝えしたいと思います。

■「え」の発声

1.基本は「あ」と発声する口の形。顎が下りてほおが十分のびている状態です。舌はのびて、舌先が下唇の上にさわっています。
2.「あ~」と発声しながら、舌を少しずつ持ち上げます。そうるすとだんだんと「え」に変化していきます。途中「え」と 聴こえたら舌の動きを止めてください。そのとき注意しなければならないのは、下あごが舌と一緒に上がってこないこと。上がるのは舌だけです。

「え」を響かすことが出来れば、「い」も簡単にできます。

 

■「い」の発音

1.先の「え〜〜」の発声をしながら、下あごを少し上げていきます。途中で「い」と聴こえたらあごを上げるのを止めてください。舌の両脇が奥歯に挟まれる感じになります。

この発声法が上手くいくと、声がマイクで話しているように離れたところで響いて聴こえます。
ぜひお試しください。

 

滑舌が悪く声が良くならない意外な理由

 

「滑舌が悪い」というお悩みをよく聞きます。

実は、どんなに効果的なボストレーニングを行っていても、舌の扱いを間違うとすべてが台無しになってしまうことがあります。

舌というのは、意外にこちらの思うとおりに動いてくれないものです。
舌が奥に下がっていたり、固くなっていたりすると、声がこもってしまって響かなくなります。
ストレスの多さも原因ですが、アゴに力が入りすぎ噛みしめているため、アゴの周辺が固まってしまい、舌が動き難くなっていることもよくあります。

そこで、舌の位置に気をつけていただく訓練を日頃から行って下さい。

ポイントは2つあります。

■ポイントその1:舌の位置

【改善方法】
1 舌をのばして舌先を下の歯か歯茎に軽くふれるようにする
2 舌の位置はそのままで、リラックスしアゴを下げて口をぽかーんとあける
(見た目は口がダイヤ型になります。鳥のひながえさをほしがっているような口です)

この状態で、楽にテレビを見ていられるようにしてください。

■ポイントその2:噛みしめ

いくら舌が良い位置に来ても、アゴを噛みしめていると、アゴが固くなって舌の動きを邪魔します。
アゴをリラックスさせることを意識しましょう。

【改善方法】
気がついたら「リラックス」とイメージして、アゴを緩めながら下げる。
コツは、口を上側に開けようとするのではなく、「上アゴから上は動かさずにアゴを下方向に下げる」ことです。
アゴを緩めれば、歯の健康にも良いとされています。

(医学的にも、噛みしめは歯の持ちを悪くすることが証明されています。
日経ビジネス「100歳まで自分の歯を保つには 上下の歯を接触させない」)

日常のちょっとしたときに、舌をのばして、顎を緩めてみてください。

 

口を開けすぎない方が良い声が出る理由

 

「発声のときは大きく口を開けましょう」とはよく言われることです。

しかし、本来は、口を開けない方が声はよく響きます。

なぜなのでしょうか?

あまり口の前を開けすぎると、せっかく良い声を出していても、音の響きが拡散してしまうのです。

ある程度口の前は閉じて、口の中を開けている方が、響きが集まってよく響きます。

よく響くホールや教会は天井が高いですね。口の中も同じと考えてください。いかに口の中を開けるかというほうが大切です。良い声の人は、口の中で音を共鳴させて音を響かせることをしています。

例えばクラシックの歌手は、大きなホールでもたいていマイクなしで歌いますが、野外劇場の場合はマイクを使うことがあります。それは音が散ってしまうからです。

コツは「お」と発声する口を維持することです。「お」の母音は、アゴが下がり、口の中だけが開きやすいからです。
そのために、簡単なトレーニング方法があります。

「1分間ロングトーン」

ロングトーンとは、音を同じ音で伸ばすことを言います。
「mo~」と1分間のばすだけです。
途中で息継ぎをしてもいいので、1分間伸ばし続けます。

口の中が開いて、声も良くなってきます。

プレゼンで楽に良い声を出す方法

 

「プレゼンで頑張ると、喉が疲れたり声がかすれて困っています」
先日、講演会の後にこんなご質問をいただきました。

「いざ、プレゼン本番」となれば、誰でも喉で頑張ってしまうものです。じつは、発声は喉でするものではありません。

元Jリーガーでサッカー解説者のNさんに、ボイストレーニングをお伝えするラジオ番組に出演したことがありました。

そのとき、下腹のへそ下9センチの場所にある「丹田」という場所を張りながら発声する練習をしました。

そうすると、Nさんは、

「サッカーのシュートを打つときも同じですね」

とおっしゃいました。

「シュートをうつときは、ボクは【内臓を張る】というのですが、下腹を張るように子ども達のサッカーで教えています。リラックスしながら力が発揮できるからです。」

サッカーでも、いざシュートを打とうとすると力みがきて失敗しやすいのだそうです。しかし、丹田を張ることで余分な力が抜け、パワーが発揮できるのです。

声を出すときも、丹田をはることで喉に力みがなくなり、良い声が出るようになります。

例えば、酒屋さんが腰の低い位置でしっかりと前掛けを縛っているのを見たことがあります。重い酒瓶を運ぶときに、下腹を張って丹田に力が入りやすくしているのだそうです。
引っ越し屋さんも、重い荷物を運ぶとき息をはきながら「ふんっ」と持ち上げますが、お腹はへこんでいません。

私は、最初なかなか丹田をはりながら発声することができませんでした。そこで、カフェ・エプロンをぎゅーっとまきながら練習しました。エプロンの圧力を押し返すように下腹をはって発声することで喉の力みがとれて声が良くなるのです。

ぜひ皆さんも下腹を張るようにしてみてください。喉が楽になるはずです。

 

「あー、えー、あのー」を無くせば説得力10倍

 

「あー」「えー」「あのー」といった余分な言葉がどうしても入ってしまう人、とても多いですね。

「『あー』とか『えー』は、よくない」と思っていても、どうしても出てしまうものです。
聴き手から見ても、「あー」「えー」ばかりの話しは聞きづらいものです。
「あー」「えー」が多いプレゼンは、間延びして聞こえ、内容がはっきりせず、聴き手に言いたいことが明確に伝わりにくくなります。
私が見る90%のプレゼンは、この「あー」とか「えー」を多用しています。

ではどうしたら「あー」「えー」を無くすことができるでしょうか。

「あー」「えー」をつけて話す人には、特徴があります。
それは「あー」「えー」でリズムを作りながら話していることです。
だから「あー」「えー」を止めた途端、次の言葉が出てこなくなってしまうのです。

でもこのリズムは自分のためだけのもの。プレゼンを聞いているお客様には、1ミリも意味がありません。
「あー」「えー」をなくすだけでも、すっきりと聞きやすくなりますし、内容が濃く、迷い無く伝わります。

できれば「あー」「えー」なしでも自分のリズムを作って、話せるようになりたいものですよね。

「あー」「えー」をなくすには、「間合い」を作ることです。

皆さんはカラオケで歌うとき、休符だったり伴奏の部分で歌いますか?
例えば「与作」です。

「トントントン〜〜(コーラス:トントントン〜〜)
トントントン〜〜(コーラス:トントントン〜〜)
(ジャジャン!ジャジャン!ジャジャン!ジャジャン!
ジャジャジャジャジャジャジャジャジャン!!!)
(極まって)与作〜与作〜〜・・・・(続く)」

コーラスや「ジャジャン」の部分は、音楽にノリノリですが間合いをとって黙っていますよね?
聴き手からすると、この間合いがたまらなく説得力があって聞こえるのです。
歌い手からしても、この間合いで気持ちを盛り上げているのです。

せっかくの感動的な間合いで、うかつな声を出してしまえば、全体が台無しになります。

プレゼンもまったく同じです。
「あー」「えー」は、この間合いで声を出しているようなものなのです。

「あー」「えー」を言うかわりに、あたまの中で(ジャジャン)というようなリズムを刻むことで、黙って間合いが取れるようになります。
これができれば、説得力は10倍になりますよ。

 

怖い反復練習による「ズレ」の定着。対策は?

 

プレゼンの練習で気をつけていただきたいことがあります。
それは反復練習です。

勉強でもスポーツでも音楽でも、「反復練習が大事」と言われます。
しかし反復練習は怖い点もあります。

間違ったフォームややり方を反復練習すると、それが身についてしまって、なかなか取れなくなってしまうのです。
時間が経った後でも、間違ったやり方が再現してしまうのが怖い点です。
ずれていることに自分が早く気がつき、方法を変えることが、無駄なく最速で上達するコツです。

十種競技をしていた武井壮さんが「スポーツが短時間で上達するコツ」について、お話されてたことが大変参考になります。

・・・・(以下抜粋して引用)・・・・

・どんなに長い時間練習しても、その練習が間違ったフォームでやってしまっては意味がなくなってしまいます。
・単調な動きは短時間やってみてしっくりこなければ、いくら繰り返しても無駄なのです。ひたすら繰り返せば上手になるというのは大きな勘違いです。
(参照→武井壮が語った「スポーツが短期間で上達するコツ」)

・・・・(以上抜粋して引用)・・・・

根性で反復練習しても、なかなか上達しないということ。
これはプレゼンでも同じです。

たとえば、練習のとき無意識に「あー」とか「えー」とか言って話していませんか?コレを何度も練習してしまうと、「あー」とか「えー」とか言う癖を身につけているようなものです。

 

プレゼンの場合、対策は簡単です。自分のプレゼンしている姿を録画すれば、すぐに自己流の問題点がわかります。
ぜひ録画をして、ずれた動きを発見し、無駄なく上達していただきたいと思います。

 

アゴを引くとよい発声はできない

こんなご質問をいただくことがあります。

「アゴを引いて発声した方が良いのでしょうか?
それとも引かない方が良いのでしょうか?」

ちょっとマニアックな質問ですが、実は結構大事なポイントです。

「アゴを引いて声を出したほうがよい」といわれることが多いですし、私も他の方からそういう指導いただいたことがあります。

でも実際には、アゴは引かない方が良い声が出るのです。

アゴを引いてしまうと、のどの周辺が締まり狭くなってしまうので、声が響かなくなるからです。
発声をする際の最優先は、喉の周辺の余分な力みをとることです。

顎の位置は、どの程度が良いのでしょうか。

会議室でしたら、後ろの壁の真ん中より少し上を見るくらいの角度です。このくらいのほうが喉や首周辺がリラックスして発声しやすいのです。
ちなみに音楽家の場合、「ステージから1階席真ん中あたり見て声を出すのが良い」と言われています。

「声が疲れてきたな」と感じるときは、首周辺が固くなり凝っている状態になっていることが多いものです。いったんゆっくりと上を向いて、首を伸ばして、ストレッチしてあげてください。また、水分をとることも大切。水を飲むことで喉頭がストレッチされるので有効です。

一晩中泣く赤ちゃんが声枯れしないワケ

 

「声に自信がない」という方が多くおられます。

でも、本来、人は良い声を持っています。

赤ちゃんが生まれると「オギャー!」と良い声で泣いていますね。赤ちゃんはどんなに一晩中泣いていても声が嗄れることはありません。しゃがれ声の赤ちゃん、なんて聞いたことありません。どんな人でも、平等に良い声を持って生まれてきているのです。

しかし、人生経験を積み重ねる中で、どこかおかしな発声になってしまい、良い声が出せなくなってしまうのです。

例えば、子供の頃「こんな声を出してはいけません」と注意を受けたり、小学校で友達に「変な声」とからかわれたりします。そうすると、自分なりに「こんな声がいいかな?」「こんな風に出すと格好良いかな?」と、間違った方向に工夫し始めます。

そのような状態になると、赤ちゃんの頃は素直に合っていた声帯は、少しずれた方向に働いてしまいます。そして、人生を重ねれば重ねるほど、声帯がおかしな方向に働いてしまう癖がついてしまうのです。つまり、「声帯に厚着をしている」ようなものなのです。

一般的には、声を良くするために始めると思われているボイストレーニングですが、じつは、声帯の厚着を一枚一枚脱がしていって、本来持っていた良い声を取り戻すのが目的です。

ボイストレーニングでは、声帯の働きがずれていることに気がつき、方法を変えていくことが、無駄なく最速で上達するコツでもあります。

 

姿勢を直せば、声が改善する

 

プレゼンで声が良くない人に共通する点があります。

姿勢が良くないことです。

発声のときに姿勢が悪いと、なかなかボイストレーニングの効果は発揮されません。

普段、椅子に座っている時間が長い人は、肩が斜めになっていたり、アゴが出て猫背になっていたりなどの状態が多く見られます。
ほとんどの方はご自分の状態に気がついていいません。

壁に背中はりつけて発声することで、違和感のあるところに気づくことができます。
壁に背中をはりつけて立ちながら発声すると、首、頭、肩、背中、腰、あごなど、発声のボトルネックになっているところが分かります。そしてこの方法を継続することで少しずつ姿勢と発声を矯正することも可能です。

もう一つの方法は、「丹田」と言われる、へそ下9センチの場所を張って力をこめることです。


うすると、どんな人でも自然に良い姿勢になることができます。「姿勢良くしましょう」と言われると、肩に力が入ってしまったり、背中が緊張してしまったり
して、姿勢が長続きしないものです。しかし丹田に力を込めると、良い姿勢を作ることが出来て、声も格段に良くなります。

最後に、もう一点気をつけていただきたいことがあります。

「肩が内側に入っていないか」というとです。

パソコンを使う人に多いのですが、肩が内側に入ってしまう姿勢です。一度、肩が内側に入る癖がついてしまうと、矯正が難しくなります。

これを一瞬で矯正する方法があります。

(1)両腕を斜め下にまっすぐ伸ばす
(2)手の親指側を上に向けて「クルッ」と軽く手のひらを後ろにかえす

そうすると肩と胸がすっきりのびて良い姿勢になります。気がついたときに頻繁に繰り返すことで、肩が内側に入る癖を直していくことができます。

プレゼンに夢中になるとつい忘れがちですが、気をつけたいところですね。

 

力んで声がかすれる人へのアドバイス

 

「ついつい力んで話してしまい、声がかすれるんです」

こんな相談を受けることがよくあります。プレゼンの後や会議の後に、声がかすれてしまったり、喉の疲労がたまってしまう方が多いようです。

「伝えたい」という気持ちが強く、一途であったり、一生懸命であったりする傾向にある方々に多くみられます。
だから、「つい力んで、身が入ってしまう」ということは、冷めていたり、感受性が弱かったりする人よりは何百倍も可能性があり、必ずしも悪いことではありません。

ただ、声力みは声帯に余分なストレスがかかってしまい、声嗄れの原因になってしまいます。話す量も多い政治家においては、ガラガラ声の方が多いのもその理由です。すぐ休めば良いのですが、継続しすぎると声が戻らなくなってしまいますので注意が必要です。

ついつい声が力んでしまう方向けの練習方法があります。

ガラス磨きをするときや眼鏡を拭くときに「は〜」と息を吹きかけ、磨くことがありますね。

その息でそのまま発声するのです。

【ガラス磨きボイトレ】
窓やメガネを「は〜」と磨きながら何かしゃべり、またすぐに「は〜」と磨いてしゃべり…を繰り返します。(プレゼンの練習をしながらやれば、窓やメガネも綺麗になり、プレゼンも上手になって一石二鳥です)

コツは、「は〜」の息のまま発声することです。最初はふわっとした感じの声になります。
少しずつ、力みがとれて、楽な発声に変わっていきます。

【フクロウボイトレ】
もう一つの方法は「フクロウ」の発声法です。

フクロウが「ホー」と鳴くときの真似をします。これ、意外にコツがいります。

「ホ〜♪」と、感情を込めてやろうとしてはダメです。
一生懸命な人ほど、フクロウの鳴き声にまで感情がこもってしまいます。
あくまで、本物のフクロウが、何も考えずにただ鳴いているように、「ホー」と鳴きます。

それが出来るようになったら、その「ホー」を、ロングトーンで「ホーーーーーーー」と伸ばしていきます。

最初は大きな声が出ないので、欲求不満になってしまうかもしれませんが、発声して「はあ〜、スッキリした!」というのは大抵喉に負担がかかっていますので方向性がずれています。発声に「手応え」を求めてはいけないということです。声帯に負荷がかかっていなければ、意外と声は響いていますので安心してください。

ぜひ、プレゼン前にお試しください。

 

よい声を出そうとするほど、よい声からかけ離れてしまう

いつも声をよくするためのノウハウをお伝えしております。
でも今日は逆のことをお伝えしたいと思います。それは、

「人はよい声を求めようとすればするほど、よい声とはかけ離れていく」

ということです。

多くの人が、「ノドでよい声を出そう」という先入観を持っているからです。
この先入観があるために、良い声を出そうと思ったとたんにノドに意識が集中します。
しかしノドで声を出そうとすると、声帯に力みが入ってしまい、かえって声は響かなくなるのです。

良い声を出すためには、ノドを意識するのはやめるべきです。
かわりに意識する必要があるのは、「横隔膜」です。
横隔膜とは、肺の下にある呼吸をつかさどる筋肉です。
横隔膜を鍛えれば、ノドに意識が行くことなく、自然と良い声を出すことが出来るようになります。

でも「横隔膜の場所を意識する」なんて、難しいとお思いになるかもしれませんね。

今日は、簡単に横隔膜を確認できて、横隔膜を鍛えることができるトレーニング方法をご紹介します。

「ドギーブレス」。
つまり「犬の呼吸」です。

■ドギーブレスのやり方

(1)「あ」と言うつもりで口をポカンと開け、ダラリと舌の力を抜いて舌先を下の歯の裏に軽くつける。

(2)暑いとき犬がするように「ハッハッハッハッ・・・」と呼吸し、休まず15秒続ける。

チェック1:手をお腹に当てて、肋骨の下あたりが均一に動いているのを確認
チェック2:吸う息と吐く息が同じ量になるように
チェック3:やっているうちに口が閉じてくる方が多いのですが、トレーニング中はアゴをしっかりおろしてください。

横隔膜がぺこぺこと動いているのが確認できたかと思います。

このトレーニングを1週間に3回ほど行って下さい。身体が温まって、声を出していないのに、発声練習をした後のように声が出やすくなります。

プレゼン前はもちろん、カラオケ前のウォーミングアップにも最適ですよ。

実は簡単な「声のひっくり返り」を防ぐ方法

 

「プレゼンやお客さんの前で話していると、声がひっくり返ってしまいます。恥ずかしいので、どうにかならないものでしょうか?」

こういった質問をよく受けます。

確かに、声が「ヒョエッ」といった感じで裏返るのは、意識してもコントロールできないため、困りものですよね。
じつは、声が裏返るのは、理由があります。

ちょっと音楽的な話になりますので、少し我慢して読んでみてください。

人は男性でも女性でも、音楽の「中間音」と言われる音の高さ(「ファ」か「ソ」の音あたり)で、発声方法を声帯が自動で調整し、チェンジします。人には高音を発声するために声の変換点があるからです。車でいうと、ギアチェンジしている感じです。
そのため、中間音から高音にかけて発声していると、声帯がどっちのギアを選んだらいいのか迷っていまい、ギアが上手く入らず声が裏返ってしまうのです

そのため、発声トレーニングをしていないほとんどの方が、必ずと言っていいほど、中間音域で声が裏返ります。上手な人は、訓練によって一定の声で発声することができるので、高い声や低い声を出していても同じように聴こえます。

ここでプレゼンに話を戻して、声がひっくり返らない簡単な方法をお伝えしましょう。
声の変わり目を避けることで、声が裏返らずに話すことができるのです。

声の高さを、声が裏返る手前までに留めればいいのです。
つまり、意識して声を少し低くしてみる
そうすれば、声は裏返らなくなります。

「声がひっくり返る」という質問している方の話し声を聴いてみると、決まって声が高めです。

人の話し声は、大抵中間音くらいの高さです。人前で、ちょっと興奮したり、緊張したりして、高い声を出してしまうと、声の変換点に来てしまい、中間音から高音にかけてのギアチェンジが上手くいかず、声が裏返ってしまうのです。

そうすると、ただでさえ高い声がさらに高くなり、ちょうど声の変換点にきてしまい、声が裏返る、という結果になってしまうのです。
プレゼンや営業に行って、声がひっくり返るのはやっぱり恥ずかしいものですね。

ぜひ、今より少し声を低くしてみる工夫をしてみてください。声を低くすれば、落ち着きを感じさせ、説得力が増し、良いことばかりです

「いつもより少し低くしてみよう」と思うだけでも全然違います。
ぜひお試しください。

 

「プレゼンで緊張して声が震える」というお悩み

 

「私は人前で話すときに緊張しやすく、声が震えてしまいます。ずっと声の震えが悩みで、トレーニングで自分を変えていきたいです。声の震えをおさえる良いトレーニングはありますでしょうか?」

このようなご質問をいただきました。

緊張のために人前で震えるのは大変に辛いことです。

緊張する方は大勢いらっしゃり、講演で毎回一度は必ず質問を受けます。

まず聞きたいことがあります。ご自身のプレゼンを録画、または録音したことはありますか?
ご自身の目で、「本番で自分がどのような状態になっているか」必ず確認してください。
客観的に聞いてみると、自分自身が感じているほど震えていないケースが結構あります。

なぜなら、緊張していると人は神経が研ぎ澄まされている状態となっており、実際よりすべての物事を過敏に感じすぎてしまうからです。
もし、少々声が震えていたとしても、聴き手は話し手が感じているほど気にしていませんし、ほとんどの場合気がついていません。

もう一点、録画を見て、声が十分なボリュームを保っているか、確認してください。

声が震えるのは、息が足りなくて声が小さい場合に多く見られます。

話す前に、息を吸って大きな声を出してみてください。大きな声を出せば、声楽のビブラートのように意図的に振るわせない限り、声は震えにくいものです。

普段話しているとき、声は震えていないはずですよね。
ここからが大事な点ですので録画をよく確認してください。

本番が始まって、何分以内に震えはおさまりますか?
または、震えは少なくなりますか?
震える時間を測ってください。

ずーっと震えているということはないはずです。
緊張で震えるのはとても体力がいるからです。

もし、10分激しく震えるならば、その10分は得意な話しをしてつなぎましょう。そして,震えが楽になってくるタイミングで、本題に入りましょう。
慣れている話しですと、緊張度も高くなりませんので、かなり楽に話せるはずです。

 

同時に、緊張に慣れていく方法も行ってください。

本番を積極的に企画し、事前に必ず「何を話すか」構成を決め、その通り話せるように準備してください。
そして、前々日までに一回はリハーサルをして、録画してください。本番の日も録画をしましょう。録画は、必ず確認してください。

今までの経験からすると、この工程を10回ほど繰り返せば、緊張はかなり改善できると思います。

その上で、ボイストレーニングを行えば、さらに自信がついてくるでしょう。

 

 

 

早口は損

人前に出るとどうしても早口になってしまう方が多くおられます。
実は早口は損をします。伝える内容に自信がないと思われてしまうからです。

さらに早口は、滑舌悪く聞こえてしまいます。聴き手が内容が聞き取れずに大事なことが伝わらず、何度も聞き返さすことになり、聴き手に迷惑をかけます。

私自身、経験があります。伝統あるお店で買い物をしたのですが、対応してくださった店員さんがあまりに小さい声で早口で、聞き取りにくかったのです。この時も何回か聞き直しました。

有能な秘書が見抜く『信用してはいけない人』の特徴」という記事で「早口の人は信用できない」という内容があります。

不自然に早口な人は、伝える内容に自信がないといえる。アメリカの心理学者ポール・エクマンによると、人間は恐れると早口になるとされている。それに加え、あわてると声が高くなる。自分の魂胆を隠して、企業トップや政治家を利用しようと思っている人は、嘘がばれることをひそかに恐れているため、無意識に早口になるのだ。

確かに自信がないと無意識に早口になります。

しかし人間は、自信があっても、人前に出るとテンションが上がり、どうしてもいつもより声が甲高くなり、早口になってしまうものです。人前で頻繁に話していて慣れている方であっても、いつもよりは声が高くなり、スピードも早くなります。

早口だから、その人が「信用できない」「自信がない」とひとくくりに決めつけるのは、ちょっと難しいかもしれません。
しかし、上記の記事の通り、甲高い声で早口は、「信用できない」と一般的に受け取られてしまいがちのようです。
ゆっくりと良く響く低い声で話す方が、「安心感があり信頼されやすい」ということなのでしょう。

人前で緊張している状態で、ゆっくり話すことは簡単なことではありません。しかし意識して自分ではあり得ないくらいゆっくり話してみてください。そのスピードがちょうどよいのです。そして聴衆の反応が良くなってくることが実感できると思います。