ブログ「次世代トッププレゼン」

ブログ一覧

みんな意外と息が吸えていない

声が良い人には共通点があります。
それは、「息が吸えている」こと。

「息を吸う?いつもやっているし、簡単だよ」と思われるかもしれませんね。

でも実際には、プレゼンできちんとした「息の吸い方」が出来ている人は少ないのです。声が響かないときは、ほとんどの場合、原因は息が吸えていないことです。特に緊張していると、体が硬くなり、十分に息が吸えなくなっているので、声がか細くなったり、震えたりしてしまいがちです。

話す前にしっかり息を吸うのを意識すれば、声は良くなります。

息の吸い方は内容にも大きく影響します。
話している人の息の吸い方を見れば、次に「どんな声が来るか」「どんな内容の話をするか」予測がつきます。

例えば、美しい景色を見たとき。

「(はぁ〜!←息を吸う)なんて美しいんだ!」

となります。「はぁ〜!」と息を吸ったときに、何を表現するかすでに予感できると思います。このように息の吸い方が熟練してくると、息を使って話す前に聴き手へ感情表現で内容を伝えることができるようになります。そのためには、思い浮かんだことをを行き当たりばったりで話すのではなく、あらかじめ「何を話すか」決めて、その内容に合わせて息を吸うことです。

「良い息の吸い方」の簡単なコツを一つお伝えしましょう。

話すとき、息は鼻ではなく、口から吸いましょう。
良い声のためには口の中の空間を出来るだけ広くとる必要があります。試しに鼻から吸ってみてください。舌の根元が上がって上顎にくっつきます。この状態だと、口の中が狭くなって声は響かなくなります。必ず口から息を吸い、舌をしっかりと下げて口の中の空間を維持しましょう。

良い声で話すためには、

口から息を吸う→話す(息をはく)→口から息を吸う→話す→・・・・

この繰り返しが良い声で話すことにつながります。

次回のプレゼンでは、ぜひ「息を吸う」。この一点に集中してみてください。

ほんじつわ〜りがとうございました

 

「ほんじつわ〜りがとうございました」

これって何を言っているか分かりますか?

「本日は、ありがとうございました」が、きちんと言えていないのです。

話し方が、メリハリのない、だらしない印象に聞こえてしまう方は、大抵このような発音方法になっています。

日本人同士であれば、不明瞭で「なんかはっきりしないな」と感じながらでも、想像で補いながら聞くことはできます。しかし、「言葉を察しながら聞いている状態」というのは、聴き手にストレスを与えますので、内容がダイレクトに伝わりません。

それは、日本語特有の現象です。日本語は、言葉の頭に母音が来る場合、冒頭の例のように前の母音とつながりやすいのです。こうなると何を言っているのか分からなくなります。

では、どうすれば明瞭に話すことができるのでしょうか。

息を十分に吸って、母音の頭の前で一瞬間合いを取ると、スッキリと印象よく、内容もダイレクトに伝わります。

「(息を吸う)本日は(一瞬間合い)ありがとうございました」

となります。

今日は、上級者向けの方法もお伝えしましょう。

「声帯のアタック」という方法です。

分かりやすい例ですと、歌手の平井堅さんが頻繁に用いています。「『お”』おきな、のっぽの古時計、『お”』じいさんの時計〜」と歌うとき、『』の部分で母音の頭に声帯のアタックを使っています。母音に小さな濁点がついているような感じです。

声帯のアタックの方法は、言葉の頭に母音が来るとき、ほんの少し声帯をギュッと閉じます。

話し方の場合は、「本日は、『あ”』りがとうございました」と、「あ」で一瞬声帯をギュッと閉じるのです。

この方法は、話し方で用いることにより、明瞭且つエレガントに聞こえます。

ただ、常に声帯のゆるい方はギュッと閉じにくいので、母音がだらしなく響いてしまいがちです。かすれ声の方も声帯がきちんと閉じられていません。

どうしても声帯が閉じられない方向けのトレーニングも紹介しましょう。

やり方は、「あ」というように口を開けて、舌先は下唇か下の歯に触れているよう状態で舌を伸ばしリラックスしながら、「声を出すのをちょっと我慢するように」して、息を流し、「あ”〜〜〜〜」と発声していきます。音のイメージは、映画の「呪怨」のような声です。コツは、少しの息で行い、大きな音を出さず、息を止めないことです。また、「あ”っ、あ”っ、あ”っ・・・」というように途切れやすいので注意してください。常に平均して息が流れているようにコントロールすると上手くいきます。

 

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

トップのちゃぶ台返し

 

「記者の質問に対して担当者が答えていたのに、トップがひっくり返すことがありますよね。これってどうなんでしょうか?」

ある会社の広報担当者さんのご質問です。担当者さんからするとストレスがかかる場面でもあります。

私も記者発表会の質疑応答で、そういう場面に何度か遭遇しました。

最近では、タニタの谷田千里社長です。今年3月8日に行われた会見で、記者から値段について突っ込んだ質問を受けたときのこと。担当者さんは「〇〇〇円位を考えています」と回答し、記者が「その値段は、ターゲットのお客さんを考えると、高すぎるのでは」と質問した時、谷田社長は「本当はまだ決まっていません」とあっさりひっくり返してしまったのです。

また昨年3月、ファストリテイリングの柳井社長もそうでした。新しく出来たユニクロの有明物流センターでの記者会見。物流センター内部は公開されませんでした。記者の「物流センターはいつ公開するのか?どんな整備をするのか?」という質問に対して、担当者さんが「具体的には答えられない」と回答したところ、突然マイクを手に取った柳井社長は「現状、人海戦術でやっている。上手くテクノロジーを使っていない。見せられる状況ではない」と言い切ってしまったのです。

スタッフの方は、ご自身が与えられた責任範囲の中でしか答えることはできません。一方でトップは会社の全責任を持っています。トップしか答えられないことも多いのです。そして場合によっては、全体のバランスを見て前言撤回・ちゃぶ台返しも必要になるのです。

 

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

お洒落じゃないトップでも、ココさえ押さえればイケてるトップに!

 

「今度の記者会見、どんな服で出てもらったらいいのか…。ウチのトップおしゃれにまったく興味がなくて困っています」

ある広報担当者さんがおっしゃっていました。

それでは今回、とても素晴らしいトップファッションの社長さんをご紹介しましょう。

それは、タニタの谷田千里社長です。谷田社長は、ヒット映画「体脂肪計タニタの社員食堂」でも有名になった、ちょっと気弱な副社長役のモデルにもなった方。

2018年3月8日、「『タニタカフェ』の事業展開に関する記者発表会」で谷田社長のプレゼンを取材したときのことです。谷田社長は、タニタの「カロリズム」身につけて登場しました。カロリズムとは、身につけるだけで1日の消費カロリーなどを知ることができる活動量計です。

谷田社長は、雑誌の取材であろうと、会見であとろうと、どんなときでもカロリズムをつけています。谷田社長といえば、「ネクタイの横にカロリズムを付けている姿」がトレードマークになっているほどです。もしカロリズムと知らなかったとしても、ネクタイの横という目立つところにつけているので、「一体何をつけているんだろう」と、とても気になります。

谷田社長は、カロリズムを身につけることで「常に改善点を探っている」のだそうです。これは、トップの製品に対する真摯な姿勢を感じさせてとても素晴らしいことですが、もっと良いことがあります。

それは、メディアに出る機会が格段に多いトップ自ら身につけることで、強力なトップセールスになるということです。

この究極の姿が、自社製品の仮装です。

ヤッホーブルーイングの井手直行社長は、自社製品「よなよなエール」のTシャツをいつも着用していますが、会見ではよなよなエールの仮装をして登場します。3年前に取材したときなどは、「月面画報」という新製品のユニークなキャラクターに扮しての登場で、聴衆の度肝を抜きました。

井手社長のプレゼンは、派手な仮装をして一見自己主張が強いように見えますが、違います。体を張って、命懸けで純粋に製品のPRをしているのです。プレゼンの全てが「ワンテーマ」であるということが素晴らしいのです。

例えば、「ジャジャジャジャーン!」で有名な、ベートーヴェンの「運命」をフリフリのフリルのついたブラウスで指揮したらおかしいですよね?基本的に黒のタキシードであるのは、作品を活かすためなのです。舞台に出てお客さんに伝えるということは、究極、主役は「コンテンツ」「作品」であるべきなのです。

プレゼンも同じです。

もちろん、最新ファッションで登場することも良いのですが、まず最初に「会見で何を伝えたいか」を考え抜いてから、内容を活かすためのファッションを決めるのがベストです。

谷田社長の会見記事詳細は「月刊 広報会議 6月号」の4〜5ページにも掲載されています。もしご興味ありましたらご覧ください。

 

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

 

声が響かずお悩みの方へ

 

企業の発表会にうかがうと、声の響かない方が結構いらっしゃいます。

響かない声は、元気がなかったり、聞こえにくかったりして、説得力がありません。

響く声とは、ただ大きな声を出せば良いということではありません。声の響かない原因は、「横隔膜が使えていない」その1点にあります。

横隔膜とは、肺の下にある呼吸をつかさどるための筋肉です。この横隔膜をしっかり使うことにより、のどに負担をかけることなく、響く説得力のある声が出るようになります。

では、横隔膜はどのようにして使えばいいのでしょうか?

記事でも何度か書いたことがありますが、「ヘソ下9㎝の場所にある『丹田』という場所を張る」ことです。声を出している間は、この場所を常に張り続けると、とたんに声のトーンが充実して響くようになります。

「息をすって〜お腹をふくらまして〜、はい、息をはいて〜お腹をへこませて〜」という一般的な腹式呼吸のトレーニングに影響されてしまい、ほとんどの人が声を出すときにも腹式呼吸のトレーニングで教わったとおり「お腹をへこましても良い」と思われています。

しかし、発声しているときに「お腹をへこまして〜」とやってしまうと、とたんに良い声が出なくなります。

良い声を出している人のお腹を良くみると、大きくへこんだりしていません。常に、張った状態を維持しています。良い声のためには、息をすってお腹が張ったら、息をはいているときでもお腹が出来るだけへこまないように頑張って張り返すことが基本です。

では、本日は皆さんに、「横隔膜を張り、響く声を出すための呼吸法」のトレーニングをお伝えします。

 

1 口を開けて「ハアッ!」と大きく思い切り限界まで息をすう。(ヘソ下9㎝の場所を頑張って張る)

2 口を開けた状態で10秒間、我慢して息を止める。(ヘソ下9㎝の場所を頑張って張り続ける)

3 「ハアーッ!」と一瞬ですべての息をはききる。(息をはくときもできるだけお腹をへこまさない)

【チェックポイント】

息をはくとき、のどで「クッ…」とか、「あ”っ…」という雑音がしませんでしたか?
この場合は、喉で息を止めています。喉に負担をかけていて、横隔膜が使えていません。
横隔膜で頑張ることができれば、自然と喉はリラックスできるようになり、横隔膜が使えるようになっていきます。
(普段、どうしても喉にストレスがかかってしまい声帯がリラックスのできない方も、まずは横隔膜をつかって止められるかチェックしてください)

 

簡単なトレーニングですが、このトレーニングを続けることで、のどではなく横隔膜で頑張る発声するコツがつかめていきます。

また、緊張して声が甲高くなったり早口になったりしがちな本番でも、この丹田を張るコツをつかんでいれば、のどがリラックスしてスムーズに発声できますので、落ち着いた響く声を出すことができます。