ブログ「次世代トッププレゼン」

ブログ一覧

たった2秒で誰でも出来るのに、出来ない人が多い「ボタン問題」

 

ある日のトッププレゼンを見に行ったときのことです。トップがスーツ上着のボタンを留めていないことに気がつきました。

「たかがボタン」と思いがちですが、これが出来ていないトップはとても多いのです。就活生が上着のボタンを全部留めているのを見かけて、「あらら」と思うこともよくありますが、ビジネス経験の長いトップでも、留め方を間違えている方、または「うっかりミス」をしている方は、結構多くいらっしゃいます。

立っているときは、2つボタンでも3つボタンでも、一番下ははずして着ます。一番下のボタンは飾りで、留めるものではないのです。

座るときは、全部はずして、上着の前を開けてください。スーツの型がくずれてしまうからです。
そして、面倒かもしれませんが、立つときはまたボタンをかけます。

立つときはかけて、座るときは開ける、これが基本。たった2秒で出来ることです。

ただ、ボタンに気をとられすぎて”まごまご”してしまうと、かえって良くありません。事前に「相手とのアイコンタクトを外さず、ボタンを留めたり、はずしたりできるように」練習をしておくと自信を持ってスマートに出来ると思います。

この「ボタン問題」について、先日テレビを見ていて「さすが!」と思ったことがあります。

ここ10日間、日本は衆議院選挙で大盛り上がりです。テレビをつければ国会議員の先生方のインタビューばかり。よく見ると国会議員の先生方は、突然メディアインタビューを受けるような場面でも、カメラの前に来ると、カメラ目線と同時に必ず脊髄反射で上着のボタンを留めているのです。数限りなく同じ動作を行ってきたことを感じさせる実にスムーズで自然な動きです。

プレゼンの舞台に立つときでも、ただプレゼンが上手であれば良いというものではありません。お客さんの前に出るからには、ある程度のマナーが必要ですし、見た目も大事です。

ちょっとしたことすが、マナーを守るだけでその人の格は上がるもの。皆さんもプレゼンのときに気をつけてみてくださいね。

 

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はちら

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

 

 

「声が小さい」という悩みは、誰でも解決できる

広報の方から、こんなご相談をいただきました。

「うちのトップ、声が小さいんですよね。この前も、会場の後ろにいたメディアから”声が聞こえないよ〜”と注意をいただいて、手持ちマイクに変えたんですが、それでも聞こえにくいみたいで…」

聞こえにくいのは、「声が小さい」からだけではありません。
本当の問題を解決しないと、高性能のマイクを変えても効果はありません。

2017年8月30日に行われた、P&Gジャパンの「『ジェルボール3D』発表会イベント」で2年前に社長に就任したスタニスラブ・ベセラさんのプレゼンを取材に行ってきたときのことです。

プレゼンが始まって驚きました。耳元の同時通訳の声にベセラさんの声がかぶってしまって聞き取り難いのです。急いで同時通訳レシーバーの音量を上げたのですが、それでもベセラさんの声は負けませんでした。

ベセラさんは、ただ声量があるだけではく、通訳の声質を上まわる響きの持ち主なのです。
たとえて言うならテノール歌手。

良いプレゼンとは何でしょうか。それは、良く言われる「強い言葉選び」「論理的構成力」「驚きを与えるコンテンツ」ではありません。

人の心を揺さぶる、深く響く声なのです。
この圧倒的な声の前には、どんな小細工をしようともかなわないのです。

でも、「うちのトップが『テノール歌手』なんて、無理…」と思うかもしれませんね。
大丈夫です。誰でも二つのポイントを押さえれば、この声を出せます。

 

一つ目は、横隔膜です。

横隔膜とは、肺の下にあって呼吸で使う筋肉です。横隔膜を使うには、息を十分に吸い、発声の際にはおへその下9㎝の場所にある丹田を張るようにします。

初心者が横隔膜を意識するためのちょっとしたコツがあります。しゃべっているときは常に両手をベルトより上に置いみましょう。姿勢が良くなり、横隔膜が使いやすくなります。ベセラさんは、常にテノール歌手のように手を上に上げていて、意味なく両手をぶらりとさげている瞬間はありませんでした。

 

二つ目は、口の開け方です。

これは、ただ口を大きく開ければ良いということではありません。口の中の空間を保つことが大事なのです。口の中は、響きの良いホールや教会のようなもの。口の中が良く開いている人は声が響くのです。そのためには、あごを下げ、舌を下げることです。あごだけ下げていても舌が邪魔をしてしまうと声は響かなくなります。

初心者が口を開けやすくするコツがあります。それは、常に口の中にゆで卵を入れているような状態にすること。見た目は魚の「ハコフグ」のような感じになります。テノール歌手が良い声を出しているときの顔はやはり「ハコフグ」のようになっています。「歌顔」と言われている表情です。
ベセラさんもしゃべっているときは、「ハコフグ」のような表情をしていました。

口の中が十分に空間がとれていて、横隔膜を使って息を流すようにすれば、声は響くようになるのです。

ベセラさんは、これらの技術を極めて、世界に通用するレベルのプレゼン技術を持っていました。
しかし誰でも、練習次第である程度まではレベルアップできます。

今回、ベセラさんがどのようにしてプレゼンをしたのか、「広報会議 11月号」に更に詳しく書かれています。
もしご興味ある方はご覧ください。

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

2017/10/04 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

トッププレゼンは社員と社会に伝わる無言のメッセージ

 

ある有名外資系企業の新戦略発表会でのこと。

トップのプレゼンで、プロジェクターに映しだしている資料と、話している内容が、かみ合わない場面が長く続きました。それは明らかに資料の操作を行っているスタッフのミスでした。企業のトッププレゼンを見る機会も多いのですが、これほど初歩的な失敗はあまりお目にかかったことのないもの。

そのトップは失敗を不満に思ったのか、突如話すのを止め、壇上で腕組みし、立腹した表情を見せたのです。

ここはメディア関係者を招いている公式発表会。トップは会社を代表する立場として見られています。もし自分のミスでなくとも、怒りをスタッフに向けるくらいでしたら、自ら聴衆側に一言お詫びする方が良いと感じました。

しかし、実はもっと怖いことがあります。

メディアに出るということは、多くの自社社員も見ているということです。トップの心のあり方を社員は敏感に感じ取り、会社全体に広がります。一見、「トップ広報はメディアに向けたもの」と思われるかもしれませんが、社員にメッセージを伝える場でもあることを、ほとんどのトップは意識されていないようです。

その後、この外資系企業は、会見で発表した戦略が2年以上経過してもほとんど形になっておらず、苦戦しています。

一方、ある外資系メーカーのブランド戦略発表会でのことです。

トップは、自分のプレゼン後、会場の客席から部下二人が緊張した様子で行っているプレゼンを見つめていました。私はトップのすぐ後ろの席に座っていたのですが、微動だにせず真剣な表情で見守っているのです。そのまなざしは、「上司として厳しい評価の目」というよりは、「任せた」というような腹決めが感じられました。

そして、会見中最も印象的なシーンが訪れました。極度に緊張しながらも無事話し終わった部下に対して、そのトップは座席を立って自ら歩み寄り、メディアの前でがっちりと握手したのです。

「外資系だし欧米式の儀式だろう」と思われる方もいるかもしれません。しかし、この握手によってイベントの成功を印象づけ、部下へのねぎらいとチームが一枚岩になっていることを社会へ向けて強くアピールすることができたのです。

そして、更に大事なことは、トップの形だけではない「腹決め」が、何も言わなくとも態度から社員に、そしてメディアを通して市場に伝わっているということなのです。

この外資系メーカーは、現在も国内シェアトップの王道を走り続けています。

企業においてのトップとは、一般社員にとって「違う世界の人」であるのではないでしょうか?それが、トップの意図と反して「孤高のカリスマ」となってしまうケースも多いのです。国内最強とまで言われた企業のトップ退任のケースも記憶に新しいところですが、こうなってしまうとどんなに上手くいっている企業でも、その末路は遅かれ早かれ訪れることになるでしょう。

トップの腹決めは、トッププレゼンから無言のメッセージとして社員に伝わり、そして社会に伝わるのです。

 

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

早口言葉はいらない

「滑舌が悪くて困りました。早口言葉をやったほうが良いのでしょうか?」

多くのビジネスパーソンからいただくご質問です。
人前で話して滑ってしまったり、つっかかってしまったり、恥ずかしい思いをすると、「滑舌が悪いのは早口言葉ができないからだ」と思いがちです。

じつは、滑舌が良くないのは、「早口言葉ができないから」ではありません。

早口言葉が必要なのは「情報を正確に伝達すること」を目的とするアナウンサー。ビジネスパーソンのプレゼンの目的は、「聴衆がプレゼンを聞くことにより、より良い方向に行動を変えること」です。

早口で饒舌に話しても、初めて聞く聴衆は、内容の理解が追いついていかないことがほとんどです。むしろビジネスパーソンに必要なのは、ゆっくり話すこと。そのために、舌の筋肉を鍛えることです。舌の筋肉を鍛えると滑舌がよくなり、説得力を持って話しが伝わるようになります。

そこで、本日は舌の筋肉を鍛えるための「舌筋のトレーニング」をご紹介しましょう。

一日一回行います。3週間くらい継続すると舌の動きが良くなってきます。

 1 口を閉じます。トレーニングの最後まで口は閉じています
 2 舌を下唇と下歯茎の間にさし込みます
 3 舌の先に力を入れて、右端から左端に5秒間かけて移動します
 4 左端までいったら、そのまま力をゆるめずに右端に戻ります
 5 以上を3往復みっちり行います
 6 3往復終わったら、休まず舌を上唇と上歯茎の間に移動します
 7 同じように3往復行います

確実に行うと、あごの周辺まで筋肉痛になってしまう方が多いかと思います。じつはこのトレーニング、良くなるのは滑舌だけではないのです。

舌の筋肉を鍛え続けることによって、伸びきっていたフェイスラインや二重あごもスッキリ解消されます。特にほうれい線が気になっている人にはとても良いトレーニングです。また、口を閉じる力がつくので、顔全体の筋肉が引き締まって小顔になります。

「プレシャス 10月号」に、『二重あご、ほうれい線が消える!?エグゼクティブ向けボイストレーニングで顔の下半身を鍛え直す』というインタビュー記事を掲載いただきました。「舌筋トレーニング」についてさらに詳しく書かれています。他にも、顔の血流アップ、むくみ、くま、くすみの改善効果や表情筋を鍛えるボイトレもご紹介しています。

もしご興味ありましたらぜひご覧ください。

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。

トップの言葉にインパクトが宿る、簡単な方法

 

「トップにプレゼンで『いつもと同じように話してください』と言っても、どうしても堅苦しい言葉で話すんです。インパクトがないんですよね。寝てしまう人も多くって…」

最近、広報の方からこんなご相談がありました。

真面目なトップの方は、「きちんと話さなくては」と思い込み、堅苦しい言葉を使ったプレゼンになりがちです。
また、「頭では分かっているんだけど、本番ではどうしてもよそ行きの言葉になってしまう」という方も多いもの。

アナウンサーがニュースを読むような、普段から使い慣れていないような言葉で話していても、気持ちは伝わりません。

しかし、どんな方でも簡単に、言葉に力を与えてインパクトあるプレゼンができるようになる方法があります。

ファミリーマート社長、澤田貴司さんのプレゼンを取材に行ったときのことです。
じつは、澤田さんは必ずしも上手ではありません。テンションが上がるとだんだん早口になり、言葉が滑って言い間違いも多かったのです。
しかし、今年上半期取材した中で一番の、インパクトあるプレゼンでした。

澤田さんの話し方は、大きな特徴があります。

 「のれんを『ドーンと』(腕を左右に大きく広げる)店の前に作りました」

 「商品開発して、いろんなものを商品展開に『ぶちこんでいく』」

 「『ガツン!』(間合い)と出ますんで(お相撲さんの押しのようにパーにした手を前に出す)」

 「『ガンガン!』(間合い)世の中に対していろんなものを発信していければいいなぁ」

 「面白いものを『ドンドン!』(間合い)仕掛けていきたい」

澤田さんは、「濁点言葉」を多用していたのです。濁点は言葉に迫力を加え、聞き手に強烈な印象を与えます。濁点言葉を言った後に、間合いと手振りを入れると更に効果が高まります。

(詳しくは、宣伝会議デジタルマガジンの記事『熱量の高さで人と市場を動かす ファミマ澤田社長のプレゼン分析』をご覧下さい)

澤田さんのように身振り手振りを加えれば最強ですが、普通に話していても、「濁点言葉」を盛り込めば、簡単に言葉にインパクトを与えることができるのです。

もし、伝えたい強い想いがあるのなら、プレゼンの中で濁点言葉を使ってみてはどうでしょうか。

 

 

■当コラムは、毎週メルマガでお届けしています。ご登録はこちらへ。

Facebookページで「いいね」すると、さらに色々な情報がご覧になれます。