困った質疑応答。質問を受けたら、まず息を2回吸え

「質疑応答が怖い」という方、多いですよね。
他人からの質問は想定できないことが多いもの。思いもしない質問が出ると「頭真っ白」になることもあります。

面接も増えてくるこれからの季節。「頭真っ白」になって残念な答えをしてしまわないようにしたいもの。
そこで今日は、ほとんどの方がやっていない質疑応答を乗り切るコツを2つお伝えします。

1つ目は「息を2回吸う」。

緊張していると、気付かないうちに息が吸えていません。さらに人は驚くと「ヒッ」と息が止まります。一番よくないのは息が吸えないまま慌てて答えること。息が足りないと、声も小さく早口になることが多く、いかにも「自信がなさそう…」に聞こえます。
ですので、質問を受けたら、まず意識的に2回息を吸いましょう。

手順は、慌てずに1回静かに息を吸ってはく。
そして2回目は、口から息を吸う。
そしてゆっくり話し始める。

2回吸う理由は、呼吸をするための「横隔膜」という筋肉が緊張して固まっていると1回ではうまく吸えないからです。2回吸うと横隔膜がスムーズに動くようになり、上手くいきます。
他にもメリットがあります。ゆっくり吸っている間に、良い答えが見つかることもあるのです。
さらに呼吸してから話す方が余裕が感じられ、聴き手にも良い印象を与えます。

2つ目は「オウム返し」。

質問者の質問をゆっくりオウム返しします。「はい、『〇〇〇〇〇〇〇〇』というご質問ですね。これはですね…」のような感じです。
まず質問を確認できるので、間違った答えをするリスクが減ります。ゆっくりオウム返しをしている間に、話す内容をまとめる時間ができ、落ち着いて答えることもできます。

質疑応答での答えはたいていの場合、気持ちが落ち着いた帰り道や廊下で「ああ!こう答えれば良かった!」と後で気がついて、ちょっと悔しい思いをすることも多いもの。しかし質問を受けている時は、意識が集中している時でもあります。だから落ち着いて答えれば、答えられることも多いのです。

まずは「息を2回吸う」、「オウム返し」を試してみてください。