ブログ「次世代トッププレゼン」
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上手なスピーチかどうかは息を吸ったときに決まる
スピーチが上手な人には共通点があります。
それは「息が吸えている」ということです。
「プレゼンの名人」といわれる方々の動画を良く見ますと、話す前に必ず口から息を吸っています。
「良い呼吸をするためにはまず息をはき切ること」という考えもありますし、それも正しいと思います。
しかし、今までの経験からすると、息を吸うほうが意識しなければなかなか出来るものではありません。そして、きちんと息を吸うという運動は、エネルギーを使います。
車がガソリンがないと走らないように、息をすうことは発声するためのエネルギーを補給するようなものです。
「息を吸うなんていつも出来ている。簡単だよ。」と思われるかもしれませんね。
簡単なようでいて、じつは、きちんと「息の吸い方」が出来ている人は少ないと思います。
息の吸い方は内容にも大きく影響します。
息の吸い方を見れば、次に「どんな声が来るか」「どんな内容の話をするか」予測がつきます。
だから、私はスピーチをするにあたっては、息の吸い方に細心の注意を払っています。
つまり、思い浮かんだことをを行き当たりばったりで話すのではなく、あらかじめ「何を話すか」決めて、その内容に合わせて息を吸っているということです。
声が響かず、良くないスピーチになっている場合のほとんどは息が吸えていません。
「息が吸えていない」というのは、「息の吸い方がよくない」ということです。
「良い息の吸い方」とは、息を吸うときに「横隔膜がしっかり下がっているか」「下腹が張り出しているか」も同時に行います。
そうすることで、良い息が吸えて、呼吸とともに言葉も流れて響くようになります。
息を吸った→話した(息をはく)→息を吸った→話した→・・・・
この繰り返しがスピーチになります。
そして、この循環が上手くいくことが、名人のようなスピーチにつながります。
やはり、スピーチ(発声)は呼吸ありきですね。
数字やスペックをスルーされないようにするには
企業の方々のプレゼンを拝聴していますと、特にIT企業の方は数字やスペックの話が多いものですね。
私はもともと数字があまり得意ではないので、プロジェクターの資料に細かい数字や数式が映し出されると、とたんに思考がストップしてしまいます。
数字やスペックの話は、お話しているご本人は良くご存知なので、サーッと流してしまいがちです。
じつはこれ、自分自身もそうなってしまいがちだったのです。皆さんのお顔を見ると、こういうときの聴衆の方々は一気に退屈そうな表情をしています。「きっと退屈なさってるだろうなあ」と察して、「話さないわけにはいかないけれど、退屈なさっているからサッサと話してしまおう」と思って、早口になってしまいがちです。
しかし、あるときから、数字やスペック、または理論の話をしなくてはならないとき、工夫するようになりました。
スルーされないようにするには、3点のポイントがあります。
(1)ゆっくり話す・指で示す
ただでさえ分かり難いものを早口にするとスルーされる。しっかりアイコンタクトをとって、念を押すくらいにゆっくり話すこと。と同時に、数字を指で示すジェスチャーをすると印象に残りやすい。
(2)見せる資料の要点をしぼる
できるだけ簡潔に、資料はぎっしり書かず、覚えてもらいたい文字や数字だけ大きく写しだし、あとは口頭で説明する。
(3)例えを用いたり質問形式にする
何か身近な物に例えると頭に入りやすい。
例:スピード感があるものと遅いものを比較したいときは「うさぎ」と「亀」の絵を入れるなど。
質問してみると思考ストップせずに考えてもらえる。
例:「一年間で何種類の製品が発売されていると思いますか?」と聴衆に質問。正解に意外な数字が出てくると驚きとともに記憶に残る。
「最後に」と言ったら本当に最後にする
プレゼンを聞いていてちょっと気になることがあります。
本当によくある事なのですが、「最後に」と言ってからたくさんお話されたあと、もう一度「それでは最後に」とおっしゃられたときです。人前で話すことに相当慣れている方でもよくあることなので、本日はこのことをお伝えしようと思います。
聴き手は「最後に」という言葉が出ると、「よし、最後だ。大事なまとめに入るぞ」と姿勢を正すものです。
逆に、話し手からすると「最後に」と言うとスイッチが入り、言い残しがないようにと、ついつい言葉が溢れてくるものです。特にトップなど、情熱的な人ほどそうなりやすい傾向にあります。
結果、時間オーバーになってしまうこともしばしばあります。
しかし、「最後に」という言葉は、気をつけないとお客さんを疲れさせてしまうことになります。
「最後に」の後、長々と話し、しかも「それでは最後に」ともう一度「最後に」と言われると、「いつまで『最後』が続くんだろう」と思い、気持ちがなえてしまい聞いてもらえなくなってしまいます。こういうときは会場全体の「気」ががっくり落ちるのが感じられるのでよく分かります。こうなっては、せっかく「皆さんに元気になって帰ってもらおう」と思って話しているのに残念ですよね。
聞いている方は、たくさんの話を聞かされたあと、「最後に」で、一度気力を奮い起こしています。そういうときの集中力はそれほど続きません。5分以内と思ったほうが良いでしょう。
「最後に」
この言葉を言ったなら、手短にまとめ、本当に最後にするようにすることが、印象を良くし、話を覚えて帰ってもらえるコツです。
聞いている人には何の意味もない話の合間に出る余分な「あー」「えー」を止める方法
言葉の合間に出る余分な「えー」「あー」「あのー」などを多用すると聞きづらく、気になるのものです。
大抵は、「えー」と語尾を伸ばすことから、話が引き締まらず、間延びして聞こえます。
また、のらりくらりとしてはっきり言いたくないのか、それとも迷っているように感じます。これでは、話の内容が明確に伝わりません。
そして、余分な言葉が多いとそれだけ時間を使いますから、聞いている人の貴重な時間を無駄に奪います。
そして、私が聞くほとんどのスピーチはこの「あー」とか「えー」を多用しています。
どうしても直らない方は、癖になっています。
録音を聞いていただくと「言っているなんて思わなかった」と自覚がない方もいらっしゃいます。
「それでは『えー』をストップしてみましょう」と言うと、次の言葉が出なくなってしまう方も多いのです。
いつもこれで自分のリズムを作りながら話しているためです。
しかし、このリズムは自分のためだけであって、プレゼンを吟味して聞いているお客様には何の意味もありません。
ぜひ、「えー」なしでも、自分のリズムを作って話せるようになりたいものです。
この余分な言葉をなくすだけでも、すっきりと聞きやすくなりますし、内容が迷い無く伝わります。
そこで今日は「あー」「えー」をなくす方法をお伝えしましょう。
(1)自覚すること
無意識の方が多いので、話しているのを録音して聞いてみましょう。
または、誰かに聞いてもらい「えー」を言うたびに、ベルなど何か音を鳴らしてもらったり、声をかけてもらったりしてください。
一文の中に3〜4回言っている人も多いですよ。
(2)話の内容を整理しておく
「あー」とか「えー」とか言いながら話している人は、話の内容が整理されていません。「考えないでしゃべっているのだろうか」という印象がついてしまうと残念。ある程度話の内容を整理してから話しましょう。
(3)体で語尾を止める
体を使って語尾をしっかり止めます。横隔膜という場所を使って止めると、言葉にキレが出てきて「えー」が出にくくなります。
【方法】
お腹をおさえながら、「わっはっはっは!」と”役者笑い”したり、女王様のように「お~ほっほっほっ!」と笑ったとき動くところが横隔膜です。その場所をつかんだら今度は、「皆さん、こんにちわっはっはっは!(横隔膜で切る)」と練習し、そのあと「皆さん、こんにちは(横隔膜で切る)」と、語尾を笑ったとき動いた場所で切ってください。
間合いを取るときも、すぐにお腹をダラリと休めない。そうすれば間合いは辛くなくなります。大きなインターバル以外、横隔膜は休む暇はありません。
(4)良く響く低音で深い声で話す
文章の合間の「あー」「えー」は、浅い響きの場所で発声していて、息も流れていません。
発声は、浅い声から深い声に切り替える場合「声のギア・チェンジ」をしています。声のトーンを浅いところや深いところを行ったり来たりチェンジするには、運動が伴うのです。話し始めが肝心。いったん低い声の響きに思い切りギアを入れてしまってください。気を抜かない限り「あー」「えー」の浅い響きには戻りにくくなります。
(5)話す前に息を吸う
息を吸うことで声もよくなり、間合いがとれて、余分な言葉がでなくなります。
プレゼンで堂々として見えるたった一つの方法
プレゼンやスピーチで、自信がなさそうに見えるのは損をします。
「自信がなさそう」「オドオドしている」ということと、「謙虚さ」は別です。
謙虚であっても、自信がなさそうにしているのは、お客さんが不安になりますから、出来るだけ堂々とふるまいたいものです。
堂々として見える方法は一つです。
ゆっくりとよく響く低い声で話すこと。
良い声で発声できれば、姿勢も良くなりますし、自然と堂々して見えます。
これさえできれば、ほとんどの問題は解決します。
ただ、今まで見ている中でほぼ97%の方々はこれが出来ていません。
その中では、せっかくトレーニングしたのに、本番で緊張してしまい、また元の声に戻ってしまったという方も。
「ゆっくりとよく響く低い声で話すこと」
は、最初の第一声を成功させることがとても大事です。
例えば、「おはようございます。00株式会社の永井でございます。」
簡単な例ですが、まずこの部分だけを、自分の思い通りに話せるように練習しておくことです。
最初が上手くいくと、その後も同じように話せるものです。
逆に、最初を失敗してしまうと、なかなか取り戻すのは簡単ではありません。
発声の技術を練習したら、あとは自分なりの気分の盛り上げ方を工夫なさると良いですね。
私は、本番前は必ず1人になる時間を作ります。
目をつぶって心の無駄なものを取り除き、心が静かになったところで出てくるようにしています。
そうすると、心がざわつかず、落ち着いて本番に臨むことができるのです。
最近、サッカー選手の三浦知良選手をテレビで見る機会がありました。
ファンの期待を裏切らず、三浦選手らしく堂々とふるまっておられました。
三浦選手は、いつも映画「ゴッドファーザー」を観て気持ちを盛り上げるとのことですよ。
家庭での良きパパから、ゴッドファーザーの登場人物に自分の人格を切り替えるのでしょう。
だから、その人格のときは、近所のコンビニにもスーツで出かけるそうですから徹底しています。
技術をマスターしたら、自分なりの集中の仕方を工夫してみることをおすすめします。