ブログ「次世代トッププレゼン」

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トップの言葉にインパクトが宿る、簡単な方法

 

「トップにプレゼンで『いつもと同じように話してください』と言っても、どうしても堅苦しい言葉で話すんです。インパクトがないんですよね。寝てしまう人も多くって…」

最近、広報の方からこんなご相談がありました。

真面目なトップの方は、「きちんと話さなくては」と思い込み、堅苦しい言葉を使ったプレゼンになりがちです。
また、「頭では分かっているんだけど、本番ではどうしてもよそ行きの言葉になってしまう」という方も多いもの。

アナウンサーがニュースを読むような、普段から使い慣れていないような言葉で話していても、気持ちは伝わりません。

しかし、どんな方でも簡単に、言葉に力を与えてインパクトあるプレゼンができるようになる方法があります。

ファミリーマート社長、澤田貴司さんのプレゼンを取材に行ったときのことです。
じつは、澤田さんは必ずしも上手ではありません。テンションが上がるとだんだん早口になり、言葉が滑って言い間違いも多かったのです。
しかし、今年上半期取材した中で一番の、インパクトあるプレゼンでした。

澤田さんの話し方は、大きな特徴があります。

 「のれんを『ドーンと』(腕を左右に大きく広げる)店の前に作りました」

 「商品開発して、いろんなものを商品展開に『ぶちこんでいく』」

 「『ガツン!』(間合い)と出ますんで(お相撲さんの押しのようにパーにした手を前に出す)」

 「『ガンガン!』(間合い)世の中に対していろんなものを発信していければいいなぁ」

 「面白いものを『ドンドン!』(間合い)仕掛けていきたい」

澤田さんは、「濁点言葉」を多用していたのです。濁点は言葉に迫力を加え、聞き手に強烈な印象を与えます。濁点言葉を言った後に、間合いと手振りを入れると更に効果が高まります。

(詳しくは、宣伝会議デジタルマガジンの記事『熱量の高さで人と市場を動かす ファミマ澤田社長のプレゼン分析』をご覧下さい)

澤田さんのように身振り手振りを加えれば最強ですが、普通に話していても、「濁点言葉」を盛り込めば、簡単に言葉にインパクトを与えることができるのです。

もし、伝えたい強い想いがあるのなら、プレゼンの中で濁点言葉を使ってみてはどうでしょうか。

 

 

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経営者が大変貌する瞬間を実感した、ファミマ・澤田社長のプレゼン

 

「新しいトップは元プログラマーでエンジニア出身です。そのためかすごく地味。うちは営業が強い会社なので、なんとか盛り上げて欲しいのですが…」

確かにエンジニアの方は自分の世界をきちんと持っている人が多いのですが、一方で感情を表に出さない人も少なくありません。もどかしい思いをする広報さんも多いかもしれませんね。

じつは最近、別人のように変わったトップのプレゼンを見て、度肝を抜かれました。

2017年6月5日、ファミリーマート(以下ファミマ)の新戦略記者発表会で、ファミマの社長に就任してちょうど1年の澤田貴司さんのプレゼンを見たときのことです。

どんなプレゼンをするのかとても興味がありました。
プレゼンが始まるや、澤田さんは戦闘能力全開。見た目は以前とは別人でした。

十数年前、ユニクロにご在籍中、澤田さん・柳井さん・玉塚さんが写っている写真があります。この時はメガネをかけてふっくらされていました。前職の経営支援サービス会社・リヴァンプ代表のときは、やや今の雰囲気に近づいてましたが、現在のように首の後ろまで日焼けしていませんし、こんなに筋肉質にシェイプアップされていません。今は目つきも鋭く、プレゼンも完全なパッション型。気合いが漲り、一部のスキも感じられないないほどです。また、ランニングシャツ一枚になって「ファミチキ先輩」というキャラクターに仮装している写真も公開する大サービスぶり。

「演じている」などと言う言葉が生やさしく感じられるほどの「本気」でした。

肉体的な変化はトライアスロンを始めたこともあると思います。しかしこれだけの気迫は、ファミマのトップに就任して世間から脚光を浴び、人生初の「事業会社トップ」という大舞台に立ったことが主な理由かもしれません。

そしてもう一つの理由は、コンビニ業界出身ではなかったということです。

澤田さんはファミマ社長就任当初、「コンビニ業界はど素人です」と言っていたのが強く印象に残っています。コンビニは、社員、店舗オーナー、店舗スタッフを抱えています。さらにファミマだけではなく、会社の風土が違うサークルKとサンクスも買収して仲間になります。巨大な連合体なのでです。

コンビニのプロではない澤田さんが会社を盛り上げるには、「兄貴肌で面倒見よく、積極的な資質を前面に押し出して、社員の目線に立つ」という自分の強みを極限まで活かすことだ、と腹を括ったのではないでしょうか。

この日、澤田さんのなりふり構わない姿を見て、ヒリつくような命懸けの仕事に取り組んでいる姿が心に強く残りました。
人は、人生において何かを成し遂げようと覚悟して進化する瞬間があるのだ、ということを目の当たりにした体験でした。

詳しくは、月刊『広報会議10月号』に執筆記事が掲載されています。もしよろしければご覧ください。

 

 

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プレゼンのピンチを救う「決めフォーム」

 

こんなご質問をいただきました。

「うちのトップ、人前に出ると緊張して普段とは全然変わってしまうんです。いつも通りに話してもらいたいのですが…」

夏の甲子園でも、アナウンサーが「ピンチのときこそ平常心ですね」と言いますよね。でも現実にはなかなか難しいものです。

誰しも、人前に出れば緊張やプレッシャーがあります。とくに責任感の強い人ほど「ちゃんと話さなくては」と硬くなり、緊張がとけないまま、あっという間にプレゼンが終わってしまうこともよくあります。これでは、大切なメッセージがお客さんに伝わりません。

そこで、極度の緊張の中に置かれながらも、リズムを取り戻し、自分のペースで話すためのコツがあります。
プレゼンで独自のリズムを作る方法です。私は「決めフォーム」と名付けています。

2017年5月25日に、カルビー会長・松本晃さんのプレゼンを取材したときのことです。

(詳しくは、宣伝会議デジタルマガジンの記事『カルビー松本晃会長のプレゼン分析「大胆な発言を裏打ちする緻密な戦略」』をご覧下さい)

壇上にあがった松本さんは、両手をブラリと下げて仁王立ちになり、話しながらゴルフするときのように何度も足踏みしてスタンスを探していました。「ビシッ」とベストのスタンスに決まると、リズムに乗ってよどみなく松本節が始まりました。これが松本さんの「決めフォーム」です。「もしかしたら、カラオケもこのスタイルで歌っていらっしゃるのでは」とさえ思わされました。

皆さんもカラオケで歌っているとき、マイクの持ち方とか、足の位置どりで「よし!ここだ!」と感じるところがあるかと思います。「このポジションだと上手くいく」というフォームです。

イチローがバッターボックスに立ってバットをグルグル回したり、振り子打法をしたりするのも、「型」が決まっているそうです。同じように、ゴルフも自分のスタンスを決めることで、上手く打つことができます。

これは、プレゼンもまったく同じです。

人によって決めフォームはそれぞれ違いますが、決めフォームで型を作ることで、プレゼンで自分のリズムを作り、成功に導きやすくなるのです。

真面目な人ほど「そんなポーズをとったら恥ずかしいのではないか」と思いがちです。しかし、プレゼンを失敗するほうがもっと恥ずかしいですよね。

ビジネスパーソンは結果が何よりも大事。円滑にプレゼンを進めるためなら、松本さんのように他人の目は気にせず実行すべきです。

あなた独自の「決めフォーム」を探してみてください。

 

 

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あなたがなりたいのは、アイドル?ビジネスパーソン?

 

「女性らしいカワイイ声、高い声のほうが、社員やお客さんウケが良いのでは?」

という質問を、女性マネージャーの方からいただくことがあります。

そういうとき、「会社のアイドルになりたいですか?それとも一流のビジネスパーソンになりたいですか?」とおたずねします。

カワイイ声や甲高い声は、かわいらしさや屈託の無さ、明るさを感じさせてくれます。

一方、低い声は信頼感、安心感、説得力を感じさせる声なのです。

最近、真矢みきさんという女優さんが、テレビの司会などでひっぱりだこなのだそうです。

昨年の年末、ポルシェ・ジャパン、七五三木敏幸社長のプレゼンを取材に行ったときのことです。真矢さんがゲスト出演していました。

立ち居振る舞いや衣裳の選び方も完璧だったのですが、生で聞く「声」の素晴らしさ。ビロードのような響きの低い声がエレガントで、一流の大人の女性を感じさせました。

真矢さんの真の凄さは、その話し方や声を聞いていると、どんなことを話していても「本音で話している」「真剣だ」と感じさせる点です。そこが信頼感につながっているのだと思います。

ただ、低い声の良さは分かっていても、人前に出るとどうしても甲高い声になってしまう方が多いのも事実なのです。そこで、どんな人でも低くて響く声で話せるようになる方法を考え出しました。

■悪代官スペシャルのやり方

時代劇で悪代官が越後屋と密談する場面を思い出してください。「んっんっんっんっん~。越後屋~、お前もワルよのう」と言う場面です。

まず顎を下げ、口を開けて、ゆっくり大きく息を吸います。横隔膜を意識して肋骨の下のおなかの部分に手を当てたまま、このセリフを言うと、どんな人でも、低い声で話せるようになります。

この方法は、「んっんっんっんっん~」と笑うところでは声の響きと、横隔膜が使えるようになり、台詞では言葉のスピード感や間合い、滑舌の感覚をつかみやすくなります。

特に緊張しやすいプレゼン本番前に試すと効果抜群ですよ。

 

 

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太陽グラントソントン税理士法人様で講演いたしました

2017年8月17日、太陽グラントソントン税理士法人様にて、「ビジネスリーダーは、プレゼン力を鍛えよう」というテーマで講演いたしました。今回で2回目の講演です。
約30名の方々が参加されました。

セミナー講師を務める方も多くいらっしゃるため、より実践に近い内容でお話ししました。

また、皆さまからご質問も数多くいただきました。一つご紹介いたします。

質問:「プレゼンのとき、お客さまを飽きさせないために、歩き回ったりしたほうが良いでしょうか?」

回答:「海外のCEOで、よく激しく歩き回りながら話す人がいます。しかし、あまり動き回ると、落ち着きなく見えますし、感情の浮き沈みが激しいように見えてしまいます。これはリーダーや経営者であれば、あまり良いことではありません。基本的に、話すときは一カ所にとどまり、できるだけ歩き回らない方が、落ち着いて堂々と見え、説得力が増します。話題が変化したりする場合のみ移動し、移動した先でまた正面を向いて下半身は動かさずに話しましょう。メインは、身振り手振り、表情で表現すると良いと思います」

 

皆さまからいただきましたご感想の一部を紹介いたします。

■人前に立って話すことがとても苦手でしたが、どうしてもそうしなければならない機会があるため、ゆっくり低い声で話して信頼を得られるようにしたいと思います。”話し始めの15秒のゴールデンタイム”という概念はとても目からウロコでした。

■クライアントの方とお話しする際、また将来的にプレゼンを行う際に役立つ。筋力という基礎力の不足や、自分自身を分かっていないことを認識できた。

■色々試してみたいことが満載でした。セミナー講師を引き受けるときに参考にしたい。

■これまで独自の研究をしてきましたが、自己流では気づけることに限りがありました。今回の研修によって自己流ではたどりつけないことを色々と学ぶことができました。早速、実際のプレゼンの場で活かしていきたいと思います。

■話すことが苦手で困っていましたが自分のタイプを知って伸ばせばよいと分かり、がんばりたいと思いました。

■セミナー講師をすることが多く、”話し方”で何を注目すればよいか、”滑舌”トレーニングを分かりやすく説明いただき大変参考になりました。

■前回とは異なる視点でのトレーニングもあり、今後のプレゼンに活かせたらと思います。

皆さま、熱心にお聴きくださいましてありがとうございました。