「女性らしいカワイイ声、高い声のほうが、社員やお客さんウケが良いのでは?」
という質問を、女性マネージャーの方からいただくことがあります。
そういうとき、「会社のアイドルになりたいですか?それとも一流のビジネスパーソンになりたいですか?」とおたずねします。
カワイイ声や甲高い声は、かわいらしさや屈託の無さ、明るさを感じさせてくれます。
一方、低い声は信頼感、安心感、説得力を感じさせる声なのです。
最近、真矢みきさんという女優さんが、テレビの司会などでひっぱりだこなのだそうです。
昨年の年末、ポルシェ・ジャパン、七五三木敏幸社長のプレゼンを取材に行ったときのことです。真矢さんがゲスト出演していました。
立ち居振る舞いや衣裳の選び方も完璧だったのですが、生で聞く「声」の素晴らしさ。ビロードのような響きの低い声がエレガントで、一流の大人の女性を感じさせました。
真矢さんの真の凄さは、その話し方や声を聞いていると、どんなことを話していても「本音で話している」「真剣だ」と感じさせる点です。そこが信頼感につながっているのだと思います。
ただ、低い声の良さは分かっていても、人前に出るとどうしても甲高い声になってしまう方が多いのも事実なのです。そこで、どんな人でも低くて響く声で話せるようになる方法を考え出しました。
■悪代官スペシャルのやり方
時代劇で悪代官が越後屋と密談する場面を思い出してください。「んっんっんっんっん~。越後屋~、お前もワルよのう」と言う場面です。
まず顎を下げ、口を開けて、ゆっくり大きく息を吸います。横隔膜を意識して肋骨の下のおなかの部分に手を当てたまま、このセリフを言うと、どんな人でも、低い声で話せるようになります。
この方法は、「んっんっんっんっん~」と笑うところでは声の響きと、横隔膜が使えるようになり、台詞では言葉のスピード感や間合い、滑舌の感覚をつかみやすくなります。
特に緊張しやすいプレゼン本番前に試すと効果抜群ですよ。
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