ブログ「次世代トッププレゼン」
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汗かきのためのプレゼン対策

「汗かきなんです。プレゼンで激しく汗をかくので辛いんです」
汗かきの方からこんなご相談を受けました。
とくに今年の夏は暑かったので、汗でご苦労された方も多かったと思います。
プレゼンは緊張しますし、普段より汗をかきやすくなりますよね。加えて、暑くてもスーツを着なくてはならないことも多く、汗かき体質の人にとって辛いものです。
実は汗をかくと、皮膚や洋服がベタベタして気持ち悪いだけではなく、声が響かなくなり、プレゼンでの印象を落としていることがあるのをご存知でしょうか。
プレゼンでは、緊張で汗をかくのと同時に、大きな声で長時間話しているため呼吸回数も多くなり、脱水症状になりやすい傾向にあります。
脱水すると声帯や喉の周辺が乾燥して声が響かなくなり、口の中が乾くため舌が動き難くなり、滑舌も悪くなってしまいます。また、汗が流れていなくても、長時間発声していれば息と共に水分が蒸発するので脱水しやすくなります。
解決策は、プレゼン直前にしっかり水分を補給し、プレゼン中も横に水を置いて少しずつ補給し続けることです。
事前に水を飲むとトイレが近くなると思われるかもしれませんが、話していれば水分が蒸発しますので、トイレが近くなることはありません。逆に、水を我慢してプレゼンするほうがよほど印象を悪くしています。
また、汗かきの方がハンカチで汗を拭うとき、ちょっとした注意が必要です。
ポケットから頻繁にハンカチを出し入れして汗を拭っていると、焦っているような印象を与えてしまいます。この場合は、きちんとたたんであらかじめテーブルの上に出しておき、汗が流れそうになったらそっと押さえるように拭くと良いでしょう。居酒屋でやるようにグイグイ拭っている方をとても多く見かけますが、舞台上でやるのはあまり印象がよろしくありません。
便利な制汗スプレーもありますので、活用する方法もあります。
汗かき体質の方は、この際、思い切ってハンカチをトレードマークにしてしまう手もあります。「ああ、あのハンカチの人ね」と覚えてもらうことができます。
世界三大テノールの一人ルチアーノ・パバロッティは、大きな白いハンカチを握りしめて舞台に出るのがトレードマークにもなっています。
さて先日、「機動戦士ガンダム」のザクをモチーフにした「ザクとうふ」をヒットさせて有名になった、相模屋食料の鳥越淳司社長のプレゼンを見て参りました。部屋は冷房がしっかり効いていましたが、鳥越社長は開始前から終了まで滝のような汗が止まりません。汗かき体質の方なのだと思います。
今回はザクではななく、なんと「女の子のピザ」。鳥越社長は、ターゲットをガンダム世代の男性から、F1世代の「女の子」に照準を定めました。さて次なる戦略はどんなものなのでしょうか?
汗かき対策も含めて、もしご興味ありましたら「広報会議11月号」鳥越社長の「プレゼン力診断」をご覧下さい。
よい声を出そうとするほど、よい声からかけ離れてしまう

いつも声をよくするためのノウハウをお伝えしております。
でも今日は逆のことをお伝えしたいと思います。それは、
「人はよい声を求めようとすればするほど、よい声とはかけ離れていく」
ということです。
多くの人が、「ノドでよい声を出そう」という先入観を持っているからです。
この先入観があるために、良い声を出そうと思ったとたんにノドに意識が集中します。
しかしノドで声を出そうとすると、声帯に力みが入ってしまい、かえって声は響かなくなるのです。
良い声を出すためには、ノドを意識するのはやめるべきです。
かわりに意識する必要があるのは、「横隔膜」です。
横隔膜とは、肺の下にある呼吸をつかさどる筋肉です。
横隔膜を鍛えれば、ノドに意識が行くことなく、自然と良い声を出すことが出来るようになります。
でも「横隔膜の場所を意識する」なんて、難しいとお思いになるかもしれませんね。
今日は、簡単に横隔膜を確認できて、横隔膜を鍛えることができるトレーニング方法をご紹介します。
「ドギーブレス」。
つまり「犬の呼吸」です。
■ドギーブレスのやり方
(1)「あ」と言うつもりで口をポカンと開け、ダラリと舌の力を抜いて舌先を下の歯の裏に軽くつける。
(2)暑いとき犬がするように「ハッハッハッハッ・・・」と呼吸し、休まず15秒続ける。
チェック1:手をお腹に当てて、肋骨の下あたりが均一に動いているのを確認
チェック2:吸う息と吐く息が同じ量になるように
チェック3:やっているうちに口が閉じてくる方が多いのですが、トレーニング中はアゴをしっかりおろしてください。
横隔膜がぺこぺこと動いているのが確認できたかと思います。
このトレーニングを1週間に3回ほど行って下さい。身体が温まって、声を出していないのに、発声練習をした後のように声が出やすくなります。
プレゼン前はもちろん、カラオケ前のウォーミングアップにも最適ですよ。
実は簡単な「声のひっくり返り」を防ぐ方法

「プレゼンやお客さんの前で話していると、声がひっくり返ってしまいます。恥ずかしいので、どうにかならないものでしょうか?」
こういった質問をよく受けます。
確かに、声が「ヒョエッ」といった感じで裏返るのは、意識してもコントロールできないため、困りものですよね。
じつは、声が裏返るのは、理由があります。
ちょっと音楽的な話になりますので、少し我慢して読んでみてください。
人は男性でも女性でも、音楽の「中間音」と言われる音の高さ(「ファ」か「ソ」の音あたり)で、発声方法を声帯が自動で調整し、チェンジします。人には高音を発声するために声の変換点があるからです。車でいうと、ギアチェンジしている感じです。
そのため、中間音から高音にかけて発声していると、声帯がどっちのギアを選んだらいいのか迷っていまい、ギアが上手く入らず声が裏返ってしまうのです
そのため、発声トレーニングをしていないほとんどの方が、必ずと言っていいほど、中間音域で声が裏返ります。上手な人は、訓練によって一定の声で発声することができるので、高い声や低い声を出していても同じように聴こえます。
ここでプレゼンに話を戻して、声がひっくり返らない簡単な方法をお伝えしましょう。
声の変わり目を避けることで、声が裏返らずに話すことができるのです。
声の高さを、声が裏返る手前までに留めればいいのです。
つまり、意識して声を少し低くしてみる。
そうすれば、声は裏返らなくなります。
「声がひっくり返る」という質問している方の話し声を聴いてみると、決まって声が高めです。
人の話し声は、大抵中間音くらいの高さです。人前で、ちょっと興奮したり、緊張したりして、高い声を出してしまうと、声の変換点に来てしまい、中間音から高音にかけてのギアチェンジが上手くいかず、声が裏返ってしまうのです。
そうすると、ただでさえ高い声がさらに高くなり、ちょうど声の変換点にきてしまい、声が裏返る、という結果になってしまうのです。
プレゼンや営業に行って、声がひっくり返るのはやっぱり恥ずかしいものですね。
ぜひ、今より少し声を低くしてみる工夫をしてみてください。声を低くすれば、落ち着きを感じさせ、説得力が増し、良いことばかりです。
「いつもより少し低くしてみよう」と思うだけでも全然違います。
ぜひお試しください。
聞きにくいプレゼンの原因の2割は、聴き手以外にある

「『プレゼンが聞きとりにくい』と言われました。発声が良くないせいでしょうか」
このようなご相談を良く受けます。
頑張ったプレゼンの後に「聞き取り難かった」なんて言われたら、がっかりしてしまいますよね。
もちろん発声や滑舌が良くないケースもあります。しかし、これまでたくさんのプレゼンを聞いてきましたが、聞き取り難い原因の20%くらいが話し手以外にあるのです。
それは残響です。
特に天井が高く広い会場では、残響が長くなる場合が多いものです。
残響が長ければ、話し声に残響が被ってしまい、聞き取り難くなります。
「最近はマイクの性能も良いし、大丈夫なんじゃない?」と思いがちですが、残響はマイクの性能とは関係ありません。
会場自体の残響は長くなくても、マイクやスピーカーのせいで残響が多くなり、聞き取り難くなっていることがよくあります。とくにマイクの感度が良すぎると、声の残響が増えたり、生々しい息づかいや唾の音が強調されて聞き辛いものです。
せっかくプレゼンが上手くいってちゃんと話せても、会場の残響のために、声が聞きとり難くて内容が伝わらなかったとしたら、とても残念ですね。
そこで対策をお伝えします。
まず会場に到着したら、リハーサルでステージに立って手を「パン!」とたたいてみましょう。残響が長ければ「パアァァン!」と響きます。こういう会場では、早口は厳禁。前の響きが消えないうちに次の言葉が発声されるため声が被ってしまい、聴衆にとって大変聞き難くなってしまいます。
しかし人は緊張したりあがったりすると呼吸が浅くなり、ついつい早口になってしまうもの。
残響の多いところで早口になると、更に聞き取り難くなります。
本番では、いつもより3割増しにゆっくり話すつもりでちょうど良くなります。
「こんなにゆっくりでいいの?」と感じるくらいで初めて普通に聞こえます。
そして、マイクテストは必ず行って下さい。
ただ「アーアーアー」だけではダメ。
本番と同じように実際に話すことです。
実際に話さないと、残響を含めた声の聞こえ方はわかりません。
声は、スマホで録画して確認してもチェックできます。ただ、声は場所によって聞こえ方が違います。スタッフに客席のいろいろな場所に立ってもらい、実際にしゃべる様子をチェックしてもらうとベストです。もしマイクの感度が良すぎる場合は音量を調整するか、マイクと口の距離を離しましょう。
プレゼンを成功させるためには、残響まで気を配ることが必要になるのです。
なぜその服を着るか、説明できますか?

「どんなファッションでプレゼンしたらいいのでしょうか?最近、ジーンズで出るトップも多いようですが…」
広報担当者さんから、こんな質問をいただきました。
確かに、最近、カジュアルファッションでプレゼンする方が増えてきました。しかし、プレゼンは公式な場です。どんなファッションでも自由に出て良いわけではありません。ファッションにはあるお約束があるのです。
先日、会計ソフト会社Freee・佐々木大輔社長のプレゼンを取材しました。
佐々木社長は、いつでもどこでも会社のロゴ「freee」が入ったコーポレートTシャツを着ています。この日も、やはりTシャツ姿でした。
またイベント会場では社員全員もコーポーレートTシャツを着ていました。しかも、色や形もそれぞれが違ってバリエーション豊かなのです。女性は細身で首の部分が広めに開いた形だったり、髪の色に合わせたTシャツを選んでいる男性もいました。各自が自分に合ったTシャツを選んで着ているのが伝わってきました。
佐々木社長がTシャツを選ぶのは理由があります。「合理的で、分かりやすく、無駄がない」という自身の経営理念を体現しているからです。
トップがメディアの前で話すことは、すべてのステークホルダーが注目しています。
「あなたはどうしてこんな格好で出ているのですか?」と聞かれたとき、説明できることが必要なのです。
納得できる説明ができれば、繰り返し着てもらっても大丈夫。トップファッションには、説明責任が伴うのです。
私は、これを「ファッションのアカウンタビリティー」と名付けています。
佐々木社長は、このファッションのアカウンタビリティーが明確。だからTシャツでOKなのです。
佐々木社長の「プレゼン力診断」にご興味ある方は、下記記事をご覧下さい。