プレゼンの決め手は「決め台詞」…羽生選手の場合

フィギュアスケートの羽生結弦選手、北京五輪で4位入賞。
不調の中で素晴らしいですね。

羽生選手の会見は、ビジネスのプレゼンテーションでもとても参考になります。
羽生選手が、独自の”決め台詞”を持つからです。
今回、フリープログラムで4回転アクセルに挑んだ理由を決め台詞で語っていました。

『僕の中に9歳の自分がいて、アイツが「飛べッ!」てずっと言ってたんですよ』

まるで氷上の哲学者ですね。
羽生選手は、常に考え続けています。だからこんな言葉がほとばしる。
メディアにとっても、羽生選手の決め台詞は「使える」のです。翌朝の新聞の見出しにそのまま使えば、強い訴求力を発揮できる。だからこそ取材の対象になりやすいのです。

この方法、ビジネスプレゼンでも使えます。
多くの方は、プレゼンギリギリまで資料作りに奔走しています。そしてプレゼン本番の『決め台詞』を考えていません。

そこでぜひやってみていただきたいことがあります。
次回のプレゼンでは、資料作りの半分程度の労力で構いませんので、ぜひ『決め台詞」を考えてみていただきたいのです。
もし何らかの『決め台詞』を既に持っている方は、それを磨いてみましょう。

決め台詞を繰り返すことで、聞いた人は他の人にも言いたくなります。
そのうち、「〇〇と言えばこの人」となるとしめたもの。聴き手に記憶されます。そしてビジネスに結びつくかもしれません。

 

羽生選手のプレゼン力については、前回のオリンピック直後にも、『週刊朝日』のインタビューをいただきました。もしよろしければご覧下さい。
「羽生結弦はスピルバーグを超える? 引退後のシナリオ…」