「質問が怖い」。皆さん、よくおっしゃいます。
緊張して臨んだプレゼンで、厳しい質問をされるのではと思うと、余計に緊張してしまいそうです。
それに、「なぜこんなことを聞いてくるんだろう、何か意図があるのでは?」と思わずムッとしてしまいたくなることもあるものです。
憂鬱になりそうな質疑応答ですが、これさえ覚えておけば楽になります。
『すぐに答えなくていい』。
もし困ってすぐ答えられなかったら、少々黙ってもいいですし、答えたくなければ真っ正直に答えなくてもいいのです。
間違っても「あ〜」とか「え〜」とか言って、沈黙を自ら打ち破ってはいけません。緊張しながら「それで、え〜、だから、あ〜」などと行っていると、相手に「困っているな」とすぐに分かってしまいます。
瞬発力は必要ありません。
良い答えが浮かぶまで時間をとりましょう。
そのために便利な言葉があります。
「良いご質問ですね…」
「面白いご質問ですね…」
加えて、斜め上を見上げ、言葉が降りてくるのを待つポーズをとると効果的です。
質問者や会場の方々も「真摯に答えようとしているな」と安心します。
ムッとしたときも、時間をとれば感情を爆発させずクールダウンさせることもできます。
ちょっとした時間で良い答えが浮かぶものです。
皆さんは、本当はベストの答えを知っているのです。ただ、ちょっと慌ててしまったり、動揺してしまって良い答えができないだけなのです。
厳しい質問には、「瞬発力は百害あって一利なし」と割り切って、ぜひ時間をとってみてください。