姿勢を直せば、声が改善する

 

プレゼンで声が良くない人に共通する点があります。

姿勢が良くないことです。

発声のときに姿勢が悪いと、なかなかボイストレーニングの効果は発揮されません。

普段、椅子に座っている時間が長い人は、肩が斜めになっていたり、アゴが出て猫背になっていたりなどの状態が多く見られます。
ほとんどの方はご自分の状態に気がついていいません。

壁に背中はりつけて発声することで、違和感のあるところに気づくことができます。
壁に背中をはりつけて立ちながら発声すると、首、頭、肩、背中、腰、あごなど、発声のボトルネックになっているところが分かります。そしてこの方法を継続することで少しずつ姿勢と発声を矯正することも可能です。

もう一つの方法は、「丹田」と言われる、へそ下9センチの場所を張って力をこめることです。


うすると、どんな人でも自然に良い姿勢になることができます。「姿勢良くしましょう」と言われると、肩に力が入ってしまったり、背中が緊張してしまったり
して、姿勢が長続きしないものです。しかし丹田に力を込めると、良い姿勢を作ることが出来て、声も格段に良くなります。

最後に、もう一点気をつけていただきたいことがあります。

「肩が内側に入っていないか」というとです。

パソコンを使う人に多いのですが、肩が内側に入ってしまう姿勢です。一度、肩が内側に入る癖がついてしまうと、矯正が難しくなります。

これを一瞬で矯正する方法があります。

(1)両腕を斜め下にまっすぐ伸ばす
(2)手の親指側を上に向けて「クルッ」と軽く手のひらを後ろにかえす

そうすると肩と胸がすっきりのびて良い姿勢になります。気がついたときに頻繁に繰り返すことで、肩が内側に入る癖を直していくことができます。

プレゼンに夢中になるとつい忘れがちですが、気をつけたいところですね。