「プレゼンでやってはいけないネタってありますか?」
こういう質問をいただくことがあります。
こんなご質問に、私は「プレゼン冒頭で、3Jは絶対ダメです」とお応えしています。
「自己紹介(会社紹介)」「時事ネタ」「自慢話」です。
これまで多くのプレゼンを見てきました。確実に失敗して聴き手の心に響かないパターンが、この3Jなのです。
そもそもビジネスプレゼンの聴き手は、3Jにはほとんど興味がありません。
興味あるのは「テーマ」です。言葉には出しませんが、誰もが「今日、何を話すの? 早く教えてよ。こっちは忙しいんだから」と内心で思っています。
そして冒頭は、聴衆が一番興味と関心を持って見ています。
特に冒頭15秒はプレゼンの「ゴールデンタイム」。
絶対に失敗してはいけない時間帯です。
そんな聴き手に、しかも一番集中している冒頭で、ほとんど興味がない3Jを話すと、どうなるか。
まず、集中力が急速に減退します。そして3Jを長々と続ける話し手に、聴き手は「まだ始まらないのか」「今日は聞かないでいいか」と興味を失ってしまうのです。
そんな聴き手はオンラインプレゼンの場合は別画面で別の作業を始めたり、最悪離脱します。
特に、記者会見取材で多く見られるのが「会社紹介」です。
冒頭で会社紹介を長々とやってしまうプレゼンが実に多いのですが、訴求力が弱く、聴き手に響きません。
実際に取材し、その後のメディア記事を見ると、そのような会社は結果的にメディアに取り上げにくくなっていました。
勝負をかけるプレゼンでは、3Jは御法度。
冒頭から単刀直入にテーマに入れば、誰でもお客さんの期待に最大限に応えられ、満足度は確実にアップするのです。