「大事な本番なのに、緊張しすぎて力を発揮できない」
こういうお悩みの方は多くいらっしゃいます。
緊張を強める原因は、過度なプレッシャーです。
プレッシャーに強くなるには、経験が必要ですよね。
ただ「経験を積もう」とよく言われますが、失敗が多すぎるのもまた逆効果です。
失敗を何十回と繰り返すと、やる気も自信を失われます。
そこでカギになるのは、失敗を最小限、できれば数回程度に留めて、成功経験を増やしながら、改善していくことです。
成功体験はやる気を高め、より次の挑戦を行いやすくさせます。
その結果、プレゼンや面接の成功確率がさらに高まる「良い循環」を生み出します。
そこで参考になるのが心理学者デイビッド・コルブ「経験学習モデル」です。
これは、
「経験」 実際に経験して、結果を認識する。
「こんな結果になったぞ」
→「省察」 結果を考える。
「う~ん、なんでだろう?」
→「概念化」考えた結果を仕組み化する。
「こうすれば上手くいく!」
→「試行」 考えた仕組みを試す。
「とにかくやってみよう!」
というサイクルの繰り返し、経験を通して成長する、という考え方です。
一周するとまた経験に戻りますが、またここで新たな課題が出てきます。
その課題を考えることで、新たなサイクルが回り、さらに成長します。
これが「良い循環」なのです。
ここでのおすすめは「シミュレーション」することです。
たとえばプレゼンであれば、本番さながらのリハーサルをします。
想定外の事態が起こったときのことも頭に入れておきます。
たとえば、こんな状況です。
「パソコンがプロジェクターにつながらない。どうする?」
「攻撃的な質問が出た。どう答えるか?」
気心知れた友人や同僚、家族の前でプレゼンするのがお勧めです。質問や意見もドンドンしてもらいましょう。
それを録画し、自分で見ることで、この経験学習モデルがさらに回っていきます。
本番リハーサルをたくさんやればやるほど、いざというときにあわてず、緊張が軽減し、成功しやすくなるのです。