トップのプレゼンが上手くならないのは、仕組みで解決しよう

 

広報さんからのご相談で一番多いのが、これです。

「ウチのトップはプレゼンが下手な上、練習しないでメディアの前に出るので困っています。だらしない会社という印象を与えているかもしれません。なかなか聞いてもらえません。どうすればいいでしょうか」

実際には、プレゼンが上手にならないトップのほとんどは、自分のプレゼンを「そんなに悪くない」と思っています。つまりトップ自身の危機意識がないのです。これでは変えるのが難しいですよね。とはいえ、このまま放置するのも考えものです。

どうすればいいのか?一番大事な点があります。それは、広報担当者自身が、危機意識を高めることです。

広報担当の方に詳しくお話しを聞いてみると、こんなことが多いのです。

「言ってはみたけど反応が鈍いし、言い難いことなので、ついつい後回しになっている」
「意を決して言っても、トップ自身が全然聞いてくれない。結局、一度しか言ってない」

広報担当者ご自身が本気で「これはまずい。解決しなければ」と危機意識を高めない限り、状況は変わりません。
そして危機意識を高めたら、次に、一人で抱え込まずに、少人数のチームを作ること。広報担当者なら広報部長を味方につける。あるいは社長室長と話してみる。そして自分の危機感を共有するのです。少人数チームを作れば、いろいろなアイデアが出てきます。

そして個人ではなく、チームでトップに進言すること。広報さんがトップの説得に成功してプレゼンが良くなるケースは、お一人ではなく、2〜3人のチームを組んで対策を立てていることが多いのです。

実際に私も、トップ、広報部長さん、社長室長さんの3人で会社の方向性をお話しし合って、社長のトッププレゼンをコンサルティングしています。

トップは自身の危機意識を持ってもらうには、説得する広報さんがそれ以上に危機意識を高めることが必要です。そして、一人で抱え込まずにチームで動くこと。仕組みで解決していくのです。

 

 

 

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