「本日ローンチいたしましたプロダクト、なんと従来比2倍のコストパフォーマンスをオファーしております。ミッション・クリティカルなオペレーションにオプティマイズしたコンフィグレーションも可能です。加えてクライアントにベストなベネフィットをオファーするために、A社様との強固なパートナーシップのスキームのもと、ステークホルダー各社様とのウィンウィンのリレーションもエスタブリッシュしており……」
何を言っているのか、おわかりになりますでしょうか?
デジタル系企業の経営者やマネージャーが、新商品や新サービス発表会でカタカナ用語を羅列しながらプレゼンしているのを見かけることがよくあります。
でも私のような一般人にとっては、何を言っているのかチンプンカンプン。
カタカナ専門用語を連発するのを、タレントのルー大柴さんの話術に例えて「ルー語」と言うそうです。相手がわからないのに、一方的にルー語で話していても、相手は共感しませんし、気持ちの波長が合うこともありません。
「ルー語を使わないから大丈夫」
でも、仮にルー語を使わなくても、トップの言葉が難しすぎて、相手に伝わらなければ、同じことです。
子供向けの動物図鑑を編集している方が、
「子供向けの本だからこそ偉い先生に書いてもらうんだよ。本当に深く理解している人は、シンプルで、子供にでも分かるやさしい言葉を使うからなんだ」
とおっしゃっていて、なるほどと思ったことがあります。
御社のトップは、相手にわかりやすい言葉で語っていますか?