No.272 手振りで説得力を高めるためのちょっとしたコツ

「人前で話すのが苦手なんですけど、プレゼンすることになっちゃいました。説得力を上げる方法はないですか?」

こんなご相談を受けることがあります。

内容は良く出来ていても、プレゼンでいかにも苦手な感じが出ると、説得力や安心感が大きく落ちてしまい、せっかくのいい内容が聴き手に伝わりません。これはもったいないですよね。

そこで時間をかけず簡単に説得力が上がる方法があります。
それは手振りを使うこと。

手振りの基本は、ろくろを回すような雰囲気で両手を広げて体の前に出すことです。
内容に合わせて手を動かすと良いでしょう。

ただここで多くの人が間違えるポイントがあります。
それは、手を速く動かしすぎないこと。

ほとんどの方は、本番になると話すことに精一杯。手振りにまで気が回りません。この結果、手振りしているのですが、セカセカと雑な動きになっています。

手振りは、ゆっくり動かすことで初めて落ち着きが感じられて、説得力が宿るのです。

参考になるのは歌舞伎や能の動きをイメージすること。でもこれは修練が必要です。
そこでプレゼンに余裕がなくても、ゆっくりと手振りができるようになるコツがあります。

それは、ある程度の重みを感じる容量のペットボトルを持ちながら手振りを練習しておくことです。
ペットボトルを持って手振りを行えば、重量感のある丁寧な動きを感覚的に覚えることができます。
そして今度はペットボトルを外して、その重量感がある手振りを再現して、身体で覚えればOK。

手振り一つで、言葉を超えた世界観が表現できるようになります。

ぜひ次回のプレゼンではお試しください。