「エビデンス」を活かした4月7日の安倍首相記者会見

昨晩(4月7日)、安倍晋三首相が新型コロナウイルスの感染拡大を伴う緊急事態宣言の記者会見を首相官邸で開きました。

この会見では学ぶべき事がありました。「エビデンスの見える化」です。

今回の「生きたエビデンス」は、医師で諮問委員会・尾身茂会長です。

今まで安倍総理は「専門家の分析・提言を踏まえている」と重ねて話していましたが、今回専門家としてを尾身会長と並んで会見を行い、エビデンスを目に見える形にしたことで、安心感を向上させていました。

プレゼンテーションは「聞き手に対するサービス」です。

しかしプレゼンテーションによるサービスは無形ですので、その価値を伝えるのは難しいですよね。
ですから、具体的なエビデンスが必要です。

「専門家」の尾身会長ご本人に、目に見える形で「エビデンス」として登壇したもらうことで、安倍総理が言葉で話しているよりも、価値をわかりやすく表現して国民に伝えていました。

また、尾身会長が資料を見ずに自分の言葉で話していたことも説得力を向上させていました。

今回のように聞き手の危機感が強い会見では、とくに安心感、信頼感・説得力を格段に向上させる必要があります。
このようなプレゼンテーションでは「エビデンス」は、最も注力すべき要素です。