「プレゼンで好印象を与えるコツは何ですか?」と聞かれることがあります。
実はそんなに難しいことではありません。
昔、仕事場に行くと、まず「元気ですか!?」と聞いてくる先生がいらっしゃいました。
私は、「風邪をひているわけでもなく、疲れているわけでもないのに、なぜ『元気か?』なんておたずねになるのだろう?」といつも思っていました。
しかし最近になって、先生が「元気ですか?」とおっしゃっていた意味が分かってきたのです。
よくアントニオ猪木さんが「ダァーッ!元気ですかー!?」とおっしゃっていましたよね。
国会で質問に立ったときもコレをなさったので、この方は相変わらず凄いなあと思いました。こういう方がいると、ポジティブな空気感になり、前向きな議論を展開しやすくなるような気がします。猪木さんは、体調を崩されていたそうですが、精一杯エネルギーを出されていましたので、病気がちにはとても見えませんでした。
元気とは「エネルギー量」なのです。
プレゼンで、どうしてもエネルギーが出ない方がいらっしゃいます。
人生いろいろ。仕事が上手くいかないこともあれば、プライベートで悩むこともあると思います。そういうときはエネルギー量が落ちて、マイナスの空気感が出てしまうことも多いものです。
それは周囲にも影響します。
「なんでこんな仕事をしなくてはならないんだろう」と思っている人が、暗い気持ちで人前に立てば、全体もネガティブな空気になって前向きになれませんね。
しかしリーダーともなれば、悩みがあっても、多少二日酔いでも、人の人生の時間をお預かりする立場。まずはたとえカラ元気であっても、自分のエネルギー量を増やして元気を出すことが、好印象につながり、組織も明るくなり、仕事も上手くいく秘訣ではないかと思います。