困った質問を受けたときに、まず行うべきこと

質疑応答で、答え難い質問が出てしまったとき。
あるいは、予想してなかった質問を受けてしまったとき。

緊張して、不用意に答えてしまったり、ごまかそうとしてしまう場面をよく見かけます。
こういうときは、どうすればいいのでしょうか?

子供の頃、学園ドラマが好きでよく見ていました。
クラスで問題が起こり、女子生徒が先生に訴えます。

「先生!山田君がお掃除係りをサボって困ります!」

すると先生は、「それはいけませんね」…とはいいません。

「そうか。山田君はお掃除係りをサボるのか。」

と、ゆっくりと響く声で、質問そのものを繰り返すのです。
なぜ繰り返すのでしょうか?

3つ理由があります

一つ目は、「質問者を受け止めました」という意思表示にもなること。これで質問者が安心します。
二つ目は、すぐに結果を言ってしまうと質問者が考えなくなってしまいますので、これが避けられること。
三つめは、質問を繰り返すことで、先生側が質問について考える時間が取れるようになり、またゆっくり話すことで心も落ち着き、より良い回答ができることです。

ただし、相手に対してリスペクトがない場合、相手にムッとされてしまうことがありますので注意が必要です。

私自身、自分が質問したときに「これって、こういうことですよね?」と甲高い声で質問し返されたことがあります。これはマニュアル通りなのですが、ちょっと印象が良くなかった記憶があります。

困ったら、まずは「ゆっくりと、質問を繰り返す」。
また困った質問は緊張して息が止まりがちになります。
繰り返す前に大きく息を吸うのも効果がありますよ。