「あー、 この新商品はですね、”あるといいな”というお母さん方の声ですとか受けて開発し、まあ、いろいろですね、えー、全国200店舗ありまして、えー、そこでですね、えー、展開、販売し、大手企業からもオファーありまして、えー、まあですね、2年後には20万台と考えてます…」
何を話しているかお分かりになりましたでしょうか?
このような話し方でプレゼンするトップは、意外と多いのです。これでは話のポイントがわかりにくく、聴き手にストレスを与えます。
いろいろ話してはいますが、「要は何をいいたいのか」が伝わりません。
こうなると質疑応答でも「既に話した内容」を再確認する質問が多く出てしまいます。
「いろいろですね」「まあですね」「そこでですね」のつなぎ言葉の多用に加え、「あ〜」「え〜」や、語尾の母音を伸ばしてつなげて話すので、話が長くなっています。
その場で考え、またはスタッフが書いた文章を思い出しつつ話しているので、文章がまとまらず、言っていることがまったく伝わらない。
この現象を私は「言葉の自転車操業」と呼んでいます。
解決方法は、話す前に一呼吸置き、いったん話す内容を頭で整理した上で話すこと。
これでロジックが整理されて、格段に伝わるようになります。
冒頭の文章の場合、
「(まず数秒の間合いと呼吸)この新商品は、お子さんを持つお母さん方の声を受けて開発しました。(間合いと呼吸)全国200店舗で展開、販売し、2年後には、20万台を目指します」
と話せばすっきりと伝わります。
さらにできれば文章力を付けてから話すことです。
このタイプのトップは、原稿を他人任せにせず、一度自分で書いてみることです。どうしても書けなければ、スタッフが用意した原稿の推敲をすること。そうすることで頭が整理されてわかりやすくロジカルに話せるようになります。
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