早口言葉はいらない

「滑舌が悪くて困りました。早口言葉をやったほうが良いのでしょうか?」

多くのビジネスパーソンからいただくご質問です。
人前で話して滑ってしまったり、つっかかってしまったり、恥ずかしい思いをすると、「滑舌が悪いのは早口言葉ができないからだ」と思いがちです。

じつは、滑舌が良くないのは、「早口言葉ができないから」ではありません。

早口言葉が必要なのは「情報を正確に伝達すること」を目的とするアナウンサー。ビジネスパーソンのプレゼンの目的は、「聴衆がプレゼンを聞くことにより、より良い方向に行動を変えること」です。

早口で饒舌に話しても、初めて聞く聴衆は、内容の理解が追いついていかないことがほとんどです。むしろビジネスパーソンに必要なのは、ゆっくり話すこと。そのために、舌の筋肉を鍛えることです。舌の筋肉を鍛えると滑舌がよくなり、説得力を持って話しが伝わるようになります。

そこで、本日は舌の筋肉を鍛えるための「舌筋のトレーニング」をご紹介しましょう。

一日一回行います。3週間くらい継続すると舌の動きが良くなってきます。

 1 口を閉じます。トレーニングの最後まで口は閉じています
 2 舌を下唇と下歯茎の間にさし込みます
 3 舌の先に力を入れて、右端から左端に5秒間かけて移動します
 4 左端までいったら、そのまま力をゆるめずに右端に戻ります
 5 以上を3往復みっちり行います
 6 3往復終わったら、休まず舌を上唇と上歯茎の間に移動します
 7 同じように3往復行います

確実に行うと、あごの周辺まで筋肉痛になってしまう方が多いかと思います。じつはこのトレーニング、良くなるのは滑舌だけではないのです。

舌の筋肉を鍛え続けることによって、伸びきっていたフェイスラインや二重あごもスッキリ解消されます。特にほうれい線が気になっている人にはとても良いトレーニングです。また、口を閉じる力がつくので、顔全体の筋肉が引き締まって小顔になります。

「プレシャス 10月号」に、『二重あご、ほうれい線が消える!?エグゼクティブ向けボイストレーニングで顔の下半身を鍛え直す』というインタビュー記事を掲載いただきました。「舌筋トレーニング」についてさらに詳しく書かれています。他にも、顔の血流アップ、むくみ、くま、くすみの改善効果や表情筋を鍛えるボイトレもご紹介しています。

もしご興味ありましたらぜひご覧ください。

 

 

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