政治家も行っている人の心をとらえる簡単な目線の配り方

ただ綺麗な声、良く通る声、というのはある程度のトレーニングを積めば誰でも出すことが出来ます。しかし、努力してただ良い声を手に入れただけでは、本当に伝えたいことは伝わりません。

ほんの数人からでも、たくさんの人の前でお話しになる場合でも、良い声で行うスピーチとステージさばき・・・つまり、その場の空気を自分の空気で満たす要素が必要になってきます。

私が、皆さんのスピーチで特に気にしていただきたいことの一つに、「目線」の配り方があります。この目線一つで、聴き手に対する説得力は格段に変わってきます。

私は最初、演奏会のステージで学んだのですが、本日は一流の政治家も行っているという、大変簡単な方法をお伝えします。

私が人のスピーチを聴いていて、いつも気になるのは、演台に置かれた原稿や、パソコンを見てしまい、始終目線が伏し目がちになってしまっていることです。これでは、とても良いことをお話しになっていても、自信がなさそうに見えてしまい、本当にもったいないことです。

もし可能ならば演台はなくして、目線は客席に向けてください。

まず出て行くときが肝心です。
「この人はどんな人なんだろう」と聴き手が一番集中力を持ってみている場面だからです。

このとき、自分が歩いてくる方向と対角線上にある一番後ろのお客さんの目をじっと見ます。そこから目を離さない。

そして中央に歩いていくときには少しずつ目線を客席最後方逆サイドの移して行く。そうすると中央に立ったときには、先ほど見ていた人とは反対側の人の目をじっと見つめることになりますね。そしてゆっくりと、最初に見た人の目をもう一度見てください。

この目線の動かし方で、自分を全ての方々に見てもらうことが出来、より堂々として見えます。

そして、話しに入ったら、ある人にターゲットを決めて、その人と目線を合わせることです。最初なれないうちは、熱心そうに聴いてくださっている人がいいですね。
ターゲットは数分ごとに変えていきますが、あまり短い時間で常に目を動かし続けるのは落ち着きがなく見えてしまうので、避けたほうが良いと考えています。
まず、目をすえることを目標にしてください。

そうすると良いことがあります。落ち着きが感じられることはもちろん、聴き手は目線が合うことで、一対一で話しを聴いているような気持ちがするのです。大勢に話しているという感覚ではなく、ぜひ、その人一人に語りかけているつもりで話してください。

上手な講演を聴くと、不思議なことなのですが、大勢の人がいても、まるで常に自分のことをいわれているような、自分一人に語りかけてもらっているような気持ちになり、大変集中できることがありますね。ぜひ聴き手をそういう気持ちにさせてあげてください。

良い声を手に入れることももちろん大事なことなのですが、それを上手に「舞台」に乗せてあげることをしてみるとさらに良い声が生きてきます。