パネルディスカッションのコツは座り方にある

 

「パネルディスカッションでどう振る舞っていいのか分からない」

という質問を受けることが多くあります。

パネルディスカッションは、一見仲良く話しているようでいて、静かな闘いの場であるということを覚えておいてください。

人間は上下関係を意識せざるを得ない生き物であり、それが行動に影響を与えます。

パネルディスカッションは、聴き手から見ても話し手が横に並ぶため比較しやすい場です。そのためパネルディスカッションの「闘い」を一度でも経験し、感じた方であれば「入念な準備が必要である一人の講演より話しにくい」という方も多いほどです。

先週、第21回日経フォーラム世界経営者会議に二日間参加してきました。そこで印象に残ったのが、パネルディスカッションでの外国人と日本人登壇者による振る舞いの差です。
日本人は良い意味で控えめ。ただ、舞台の上で海外のリーダーと比較すると、消極的でリーダーシップの弱さが感じられてしまった点が印象に残りました。

そこで、今日はパネルディスカッションにおけるちょっとした振る舞いについてお伝えいたします。

基本的に「なわばり争い」と思ってください。

なわばりとは、自分の周辺スペースのことです。

とくに椅子に座るときが重要です。できるだけ自分の周辺スペースを広くとりましょう。
足を組んで大丈夫です。肘掛けにはゆったりと両腕を置いて下さい。
外国のリーダーは、足を組みながら長い足を存分に前に出し、「なわばり」を大きくとっていました。これだけで余裕が生まれステイタスが高まります。

また、カウンターチェアが用意される場合もあるかと思います。
その場合は、片足は椅子の足かけにかけて、もう片方の足は前方向に伸ばしてください。伸ばすことでスペースが大きくとれます。
足かけに両足をかけて広げる姿をよく見かけますが、客席から見て美しくありませんのでNGです。

パネルディスカッションの座り方一つで、ステイタスが高まり、説得力が向上します。
お試し下さい。