時間ピッタリの見事なプレゼン

 

先週は2日間、第20回日経フォーラム世界経営者会議に参加していました。
世界のトップのプレゼンを次々と見られる貴重な機会でした。

印象に残ったのは。エアアジアのトニー・フェルナンデスCEOです。
ご自身のプレゼン後、「10分ですよね。時間通りに終えました。私のエアラインと同じく時間厳守ですね」と、時間ピッタリに終わりました。

大抵の方は時間が超過します。トップに限りません。会場のスタッフが常に残り時間の札を持って、登壇者に示しても超過する方が多いのです。こうなるとしわ寄せがお客さんの休憩時間に来て、休憩時間も短くなります。

とても不思議なのですが、プレゼンは指定時間より短めに終わるということがほとんどありません。時間をオーバーすれば、お客さんの満足度は一瞬で下がります。しかし話し手は緊張したり、つい熱が入ったりして、時間が押しても「準備した内容を全て伝えるのが自分の仕事」と考え、悪気がないのに時間オーバーしているのです。

「お客さんの大事な人生の時間をお預かりしている」という最も大切なことに気がついていないのは残念ですね。

逆に余裕をもって時間通りに終わるだけで、簡単に聴き手の満足度はあがるのです。

プレゼンは時間通りに終わる。これを死守しましょう。