自分の言葉で語る、日本電産・永守さんの社長退任

 

2月15日、日本電産社長の永守重信さんが社長交代の記者会見を開きました。永守さんはCEO兼会長に就任されます。
今や日本電産は2兆円企業に迫る大企業。主な理由は「体力の限界」とのこと。世界中を走り回るのは並大抵の体力では持ちません。

以前より永守さんは素晴らしいプレゼン力の持ち主だと思っていました。腹の底から信じ、自分の言葉で語る姿は、桁外れの説得力。「千切り経営」「家計簿経営」「井戸掘り経営」など、永守さんの経験から来る、永守さんらしいどんな人にでも分かりやすい言葉選びは、皆が共感します。メディアへの訴求力にも繋がっているのです。

質疑応答の場でも、永守さんは自分の土俵から逃げません。株主総会では、ユーモアを交えながら逆に質問したり、反論したりしてすべて直接解答します。いわく、

「『貴重なご意見たまわりました』と生真面目にやったら(株主)が昼寝して終わる。株主との距離をぐっと縮めることも総会の意義だ」

2016年の世界経営者会議で登壇した永守さんを拝見しました。そのとき、

「私は2030年までやります。これはホラではなく約束します。『出来る』と信じて疑わないから。真田丸のお兄ちゃんも90歳まで生きた。ワシ、人間ドックで48歳なんで。気力と体力があれば事業は儲かる」

と言っていました。有言実行の永守さん。あと12年はやっていただけるものと信じています。

日本の経済のためにも、永守さんにはもっともっと活躍していただきたいですね。

 

 

 

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