自分でページ送りすれば、話しやすくなる理由

パワーポイントを使ったプレゼンで、ページ送り操作をスタッフに任せる方が多くおられます。
私も他の方にページ送りをしていただいた経験があります。

しかし微妙なズレが気になってリズムに乗れず、上手く話すことができませんでした。
このようにページ送りを他人に任せると、タイミングが微妙にずれて流れがギクシャクし、聴き手も違和感を感じます。
話し手がページ送りする方が、説得力が高まります。

また、ページ送りのタイミングで送り手に「次、お願いします」と言う方もおられます。ただこれはプレゼン内容と無関係な言葉なので、聴き手にとってノイズです。

自分でページ送りしてプレゼンすれば、ジャストタイミングで次ページに行けるので話しやすくなり、良いリズムで話せるため聴き手も聞きやすく、説得力が高まるのです。

しかしどうしてもスタッフにページ送りをお願いしなければいけないケースがあるでしょう。
この場合、ページの送り手にめくるタイミングを書いたシナリオとパワポ資料を予めお渡しし、実際に声に出して読みながら、送るタイミングを練習してもらうことで、上記の問題は最小限に減らすことができます。話し手と同じ気持ちになってもらうことが、良いページ送りをするために必要不可欠なのです。

2022/11/30 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

弱みを隠さず堂々と見せれば人の心が動く理由

年末年始は、人前で話す機会も増えてきますね。
でも、「一生懸命話しているのになかなか聞いてもらえない」とお悩みの方も多いかと思います。

そこでぜひ参考にしていただきたいスピーチがあります。
『代々木アニメーション学院 2022年度入学式』での江頭2:50さんのスピーチです。

手紙をゴツゴツと読み上げています。
お世辞にも上手な話し方ではありません。
しかしYouTubeコメントでは絶賛の嵐です。

「素晴らしい。大感動」「胸が熱くなった」「泣ける」「かっこよすぎ!」

江頭2:50さんの話が人の心を動かす大きな理由は、この一言です。

「自分の弱みや恥をさらけだしている」

海外で半裸になって逮捕され、嫌いな芸人ランキングでは9年連続1位。大好きな女性にフラれたことなど、真剣な表情で語っています。
普通だったら、隠したいことですよね。

「共感されたければ、聴き手の目線まで下げろ」とよく言われます。
しかし江頭2:50さんは、これでもかと言わんばかりに大きく下げているのです。
だから、この最後のメッセージが生きてくるのです。

「99人が馬鹿にしたって1人が応援してくれるならそれでいいじゃないか。
夢をおいかけたら必ず壁にぶつかる。
辛くなったら俺を見ろ!」

江頭2:50さんが共感されたのは、入学生の人たちに寄り添った上で、自分の弱みを語っているからです。

注意していただきたいのは「ただ自分の弱みを語ればいいわけではない」ということ。
聴き手は必ず何かに悩んでいます。その悩みに寄り添う形で、自分の弱みを語ることが大切なのです。

人前でお話する機会のある方は、ぜひあなたの弱みの棚卸しをしてみてください。
あなたの弱みを、聴き手目線で堂々と語ることで、驚くほど相手に伝わるかも知れません。

2022/11/23 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

一瞬で記憶される方法

「”難しくて分かりにくい”とよく言われる」
「話が長くなりがち。よく時間をオーバーしてしまう」

こんなお悩み、よく伺います。

実はこれ、そんなに悪いことではありません。
話が長くなるのは、伝えたい事や話したいことがたくさんある証拠。
「難しくて分かりにくい」のも、思いが強過ぎて、ついつい哲学的に語ってしまいがちだからです。

でも、話が長くて分かりにくいと、聴き手に伝わりませんよね。

このようなタイプの方は「メタファー」を使うことです。
メタファーとは「たとえ話」のこと。
「たとえば、こういうこと」というように、誰でも分かるような例で説明するのです。

パナソニック創業者・松下幸之助さんは、ご自身の経営を「ダム(式)経営」と名付けていました。
川の水を満々と貯めるダムは、雨が降らなくても水を供給できます。
つまり「ダム(式)経営」とは、万が一のためにキャッシュをダムの水のように蓄えておくことの大切さを表現しているのです。
でも「常に余裕を持って万が一のために使えるキャッシュを持っておく経営をしなければいけませんよ」というとちょっと分かりにくいですよね。
でも「ダムのように経営しましょう」と言えば、小学生でも一瞬でわかります。

ソフトバンクの孫正義さんも上手にメタファーを使って話します。
2022年8月に行われた決算説明会でも、2022年4〜6月期連結決算で過去最大の赤字を計上したことを「三方ケ原の戦い」で武田信玄に敗れた徳川家康が慢心の戒めに描かせたとされる「しかみ像」を見せながら、反省の弁を伝えていました。

メタファーは、複雑な話を一言で伝え、確実に記憶に残すための武器になります
話が長くて難しくなりがちな人は、ぜひご自分なりのメタファーを考えてみることをおすすめします。

2022/11/09 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

野田元総理の追悼演説が見事だった理由

10月25日、国会にて立憲民主党の野田佳彦元首相が安倍元総理の追悼演説を行いました。

持ち前の低く響く重量感のある声を活かした見事な演説でした。
しかしこの演説で素晴らしいのは、話術ではありません。
考え抜かれた明確な「バリューポロポジション」があったことです。

バリュープロポジションとは

・お客様が求めていて、
・他の人が提供できないけど、
・自分だけが提供できる価値のこと。

自分が話したいことだけ話しても、聴き手が求めていないことならば、誰も聴いてくれません。
たとえ聴き手が求めていることでも、他の人でも語れる内容なら、聴き手は聞き流します。

しかし、その人しか語れない、聴き手が知りたいことならば、聴き手は必ず身を乗り出して聴いてくれます。
人前で話す場合、バリュープロポジションは、3つの質問で考えます。

〔三つの質問〕
1.聴き手が知りたいことは何か?
2.ライバルが語れることは何か?

3.自分しか語れないことは何か?

この演説では、野田氏は「安倍氏は『仇のような政敵』」と評したうえで、こんな話しを語りました

・安倍総理の親任式で、選挙で敗れた自分が前総理として同室になった控え室で、安倍氏の方から歩み寄り、重苦しい雰囲気を変えてくれた

・総理公邸の一室で密かに会ったとき、「(陛下の生前退位に向けた環境整備で)国論を二分することのないよう、立法府の総意を作るべきだ」と意見が一致し、立場の違いを乗り越え、政治家として国家のあるべき姿を論じ合えるのではないかと期待を持った

・遊説の際に「総理大臣たるには胆力が必要だ。途中でお腹が痛くなってはダメだ」と言ってしまった。謝罪が叶わなかった

どれも誰もが知り得ない、しかし聴き手が知りたかったこと。こんな話しを、野田氏はご自身の経験から存分に語っていました。

野田氏の演説は、見事にバリュープロポジションを組み立てていることがわかります。

〔野田佳彦氏のバリュープロポジション〕
1.聴き手が知りたいことは何か?:政敵・安倍氏との関係をいかに語るか?
2.ライバルが語れることは何か?:安倍氏の負の側面を語る(モリカケ問題など)
3.野田氏が語れることは何か?:野田氏の目線から見た仇敵・安倍氏との真剣勝負を語る

【バリュープロポジション】→安倍氏とのライバル関係を昇華し、最大のリスペクトで追悼する

この追悼演説は、野田氏がバリュープロポジションを明確にした上で語ったからこそ、演説終盤の「言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん。」という言葉に、ずっしりとした重みが宿ったのだと思います。

2022/11/02 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

プレゼンが苦手な人が、一皮むける瞬間

ある新製品発表会でトップがプレゼンをしていたのを見たのですが、1年前と比較して別人のように上手になっていました。
もともと話すのは苦手な方でしたが「一皮むけた」と感じました。

そのトップに話をうかがいました。すると、

「いやぁ〜、この1年間で60回以上も人前で話しました。修羅場でしたよ」

と笑っています。

米国の有名なリーダーシップ研究機関、CCL(Center for Creative
Leadership)では、一皮むけるような仕事経験の特徴を「ハードシップ(修羅場経験)」と表現しています。

経営学者の金井嘉宏氏はこう述べています。

「一皮むけた経験をした人は、その経験を境にひと回り大きな人間、より自分らしいキャリアを磨く人間に変われる。ひと回り大きな人間になるとは、人としての器作りでもある。たとえば『社長の器だった』と言われるか『副社長止まりの器だった』と言われるかの分岐点にもなる」

修羅場が、人の器を一回りも二回りも大きくする。
だから名経営者と言われるような人ほど、修羅場の数が多いのですね。

これは、あらゆる人に共通です。一皮むけた経験は、人を脱皮させ、ひと回り大きな人間にしてくれます。
修羅場の最中は無我夢中で、とても辛いものです。でも、修羅場から逃げずに受け入れれば、人はより強靱に美しく変容することができるのです。

誰しも最初に人前で話すのは、あまり楽しいものではありません。
でもそれも受け入れて何度も話す機会を作ることで、一皮むけていくものなのです。

2022/10/25 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

覚えて話せば、上手くなるし脳も鍛えられる

「ウチの社長、プレゼンのときはいつも台本を読み上げで困っています。
 少しは覚えて自分の言葉で話してほしいんですけど」

広報の方からよく受けるご相談です。

しかし話す側のトップはこう思っています。
「最近、物覚えが悪くなって…。台本見ないと心配だからね」

「人は年齢を重ねると脳の学ぶ力も衰える」と思い込んでいる方が多くおられます。
そのため「もう年だから、ムリ」と考える傾向にあります。
実はこれ、都市伝説です。

脳科学的な見解から述べると、脳に年齢の限界はありません。
ニューヨーク大学医学部神経学臨床教授のE・ゴールドバーグや認知心理学博士のP・マイケロンらは「脳は鍛え続けることができる」と言っています。

専門的な話しをすると、人間の脳は、約1000億個のニューロン(神経細胞)があります。このニューロンの数は変わりません。
しかし脳は、これらニューロンがお互いにネットワークを作ることで機能します。
どのようにネットワークを作るかというと、これらニューロン同士を繋げるシナプスという連結部分を通じて、情報がニューロンからニューロンに伝わります。
頭を使うと、ニューロン同士のつながりが強化されて、ニューロンのネットワークが繋がるわけですね。
このニューロン・ネットワークに繰り返し刺激を与えれば、脳機能は鍛えることができるのです。

たとえば、新たに英語の学習を始めた人は、ニューロン・ネットワークのつながりが強くなり脳が鍛えられます。
でも英語が上手になって楽に話せるようになるとニューロン活動は低下します。この場合は、さらに難しい言葉を話せるようにチャレンジの度合いを上げれば脳は鍛えられるのです。

脳は無限の可能性があるわけです。むしろ「年だから、もうダメ」という諦めに縛られることで、脳の衰えと学ぶ力が低下します。脳は鍛えていなければ衰えていくということですね。

ですから、プレゼンを控えている方は、次回は内容を覚えてお話されてみてはいかがでしょうか。
脳が鍛えられますし、更にプレゼンも上達することができますよ。

2022/10/12 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

プレゼン技術をいくら高めても、説得力は上がりません

ニューヨーク証券取引所で、岸田首相が英語のスピーチを行いました。これに対してある有名コメンテーターがこう発言していました。

「説得力が弱い。プレゼン力を上げないとだめ。中曽根元首相はスピーチのとき分かりやすくフリップボードを使って説得力があった」

このコメンテーターは、パワポ資料の作り方やしゃべり方など、話し手のプレゼン技術の弱さを指摘しています。
では、本当にプレゼン技術を駆使すれば人を説得できるのでしょうか?

人は自分が納得しなければ行動しません。
つまり説得とは「(自分が)される」ものです。「(誰かが)する」ものではありません。

たとえば小さな会社で「自動掃除ロボットがほしい」と社長を説得するときのことを考えてみましょう。

「自動掃除ロボットはゴミがよくとれる」「世界最高性能」と言っても、社長は納得しませんよね。「今の掃除機じゃダメなの?」と言われて、そこでおしまいです。

「社長は定時退社を推進していますよね。自動お掃除ロボットにすれば時短になるので、定時退社に貢献できますよ」と言えば、社長は「いいね、買おうよ」と言いたくなります。

聴き手は納得すれば、喜んで行動するということです。

そのためには「大義名分=なぜこれをするのか」、つまり「WHYから話すこと」が何よりも重要なのです。
このWHYがないまま、しゃべり方の技術やパワポ資料の作り方をいくら向上させても、人は納得して行動しないのです。

最近、巷でいわれるようになった「パーパス」も、「会社がなぜ存在するのか」というWHYそのものです。

ユニチャームの高原豪久社長は「パーパスは『腹落ち』だ」と語っています。

もし本当に納得し、共感していたら、社員はパーパスの実現に向けてあらゆる機会を活かして、他者から求められる以上の努力をするはずです。上司に言われたからやるのではなく、みずからがそれを機会としてとらえて挑戦するのです。ですから、リーダーは部下から「説得された」と思われないように、むしろ部下が「納得した」と思えるように、何ができるのかを考えなくてはなりません。パーパスを「腹落ち」させることが何より重要なのです。
(「ハーバード・ビジネスレビュー 2022年6月号」より引用)

リーダーが大義名分である「WHY」から話していくことで、聴き手は「説得され」「納得して」行動し始めるのです。

2022/09/28 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

腹式呼吸で声が良くならない理由

「30分もプレゼンすると、喉が痛くなってしまって…」

こうお悩みの方が多くいらっしゃいます。
しかし喉の負担を少なくしようと、エネルギーを下げてボソボソと話しても印象は悪くなる一方です。
本来、良い発声をしていれば1時間しっかり話していても大丈夫なものです。

一般的には「腹式呼吸のトレーニングをすれば声が良くなる」と言われます。
これは大きな勘違い。
腹式呼吸の練習をしていても、声が良くなることはありません。

声は「横隔膜」を使うことでしか良くなりません。
横隔膜は、肺の下あたりにあるドーム型をした呼吸をつかさどる筋肉です。

横隔膜を使うには、発声時に「おへその下の下腹がパンと張った状態」を常に維持することです。
横隔膜を使って発声していれば、喉に負担がかからなくなり、長時間良い声で話し続けることができます

腹式呼吸では、息をはいたときにお腹をへこましてしまうので、「息をはきながらお腹を張る」ことができません。
また、発声時にお腹をへこませてしまうと、横隔膜が使えないので喉声になり、喉に負担がかかってしまいます。

横隔膜を使って発声するための簡単なトレーニングは、おへその下あたりにエプロンをしっかりまいて、エプロンを張り
返すように話すことです。
酒屋さんのエプロンのように幅広のひもがついてものがベストです。
リハーサルのときにエプロンを捲きながら練習してみるといいと思います。

喉で頑張って声を張り上げても、負担がかかってしまい長続きしません。
横隔膜を使えるようになると、声が良くなり、喉も楽になります。

2022/09/21 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

説得力が弱い女性のプレゼン。やり方を変えると格段に訴求力アップ

「私がプレゼン?! 私なんてとてもとても…。あのぅ、代わりに話してもらえませんか」

こう言ってプレゼンしたがらない女性の方、よくいらっしゃいます。
ただ、これまでの多くの女性のプレゼンを見てきましたが、説得力が上がりにくいことも事実なのです。

原因は「女性特有の謙虚さ」。
謙虚過ぎる態度のため、メッセージが弱まって、伝わり難くくなるのです。

『ハーバード・ビジネスレビュー2022年5月号』に「女性は謙遜し過ぎ」との指摘が書かれていました。

謙遜のあまり表立って行動することなく、むしろ自信を喪失しているのだ。あるいは指導力が足りないと指摘を受け、たえず問題を抱えている。ただでさえ謙虚なのだから、それ以上謙虚になるべきではない。(45ページ)

では、謙虚過ぎる女性はどのようにプレゼンすればよいのでしょうか。

「女性特有の謙虚さ」は、見方を変えると、「聴き手の共感を得やすい」という強みでもあります。
そこでプレゼンでは、ストーリーを工夫することでメッセージ力を上げると、伝わりやすくなります。
共感力を示すためには、「自分しか話すことができない体験談から語り始める」ことをオススメしています。

たとえばある化粧品会社の女性役員からプレゼンのご相談を受けたときのこと。
「お客さんから『お化粧すると気持ちも元気になれる』と言われたことが忘れられない」
という体験をお伺いしました。

そこでこの役員は、プレゼンでもこの体験談から語りました。

自分の体験であれば、安心して話すことができます。カンペも必要ありません。自然と自信がにじみ出て感じられるのです。

最近は多様性が求められ、女性のリーダーも増えています。
ぜひ積極的にプレゼンの場に立ち、自信に満ちた謙虚さで伝えていただきたいと思っています。

2022/09/14 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

意外と知らない、プレゼンファッション・2大ミス

プレゼンのファッションで、いつも気になることがあります。
そこで今回は、多くの方が気がつかずにやっている2大ミスをお伝えします。

【その1】 スーツのジャケットのボタン

ジャケットのボタンを留めず、開けて話している方。実に多くおられます。
逆にしっかり全部留めている方もいます。

どちらも「NG」です。

ジャケットは、2つボタンでも3つボタンでも、一番下のボタンは留めないでください。
基本的に一番下のボタンは飾り。留めるものではありません。

ただ、座るときは全部はずして開けてください。スーツの型がくずれるからです。
そして、立つときは再びボタンをかけます。面倒かもしれませんが、スーツはそういう構造なのです。

ジャケットのボタンは、「立つときはかける。座るときは開ける」。
これが基本です。
質疑応答で椅子を用いる場合は、スムーズにボタンを留めたりはずしたりできるように練習をしておくと本番でまごつかずにすみます。
(女性の場合は留めっぱなしでOKです)

【その2】 ボタンダウンシャツ

スーツにボタンダウンシャツを合わせる方は、とても多いですね。
これも「NG」です。

ボタンダウンシャツは、ポロ競技に使われていたシャツ。もともとスポーツ用。カジュアルな場面で着るものです。
ボタンダウンシャツにネクタイを合わせている方も多いおられます。
しかしボタンダウンにネクタイは合わせないのがルール。

ただ例外もあります。ボタンダウンでは「ドゥエボットーニ」という襟の高いシャツがあり、これは正式な場でもOKとされています。でも「ドゥエボットーニ」を着ている方は滅多に見かけません。

プレゼンの準備は、資料作りと練習だけではありません。
スーツのマナーを守るだけでも、「何か違うなぁ」というきっちりした印象を与えることができるのです。

2022/09/07 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

「プレゼンで頭が真っ白」を解くコツ

プレゼンで、突然言葉が思い出せなくなる…。
言葉を思い出そうとすればするほど、思い出せない。
頭はパニック。

これ、本当に怖いですね。

この原因は、極度な緊張です。
緊張しやすい人は脳の前頭葉の働きが強く、「あるべき姿」のハードルが上がってしまう、緊張しやすくなるのです。

ここで参考になるのが、今月の日本経済新聞『私の履歴書』で連載している俳優・山崎努さんの体験です。
8月29日の回で、『ヘンリー四世』を舞台で演じたとき頭が真っ白になってしまった体験が書かれていました。

突然頭の中が真っ白になった。最初のせりふが思い出せない。なんだっけ、なんだっけ。腹も痛くなってくる。ダメだ、これは中止だ。出のきっかけ直前、5秒前くらいだろうか、閃(ひらめ)いた。これから舞台に行ってなにかやるのは俺じゃない、ダミアンだ、俺は奴に身体を貸してやるだけだ。ホリゾントに写真で見馴(みな)れたダミアンの顔が浮かんだ、ような気がした。あんたが好きなように喋(しゃべ)れ、好きなようにやれ。俺は知らん。とたんにパニックが解けた。

舞台本番までに厳しい稽古を積み重ねているにも関わらず、山崎さんのような天才でも頭が真っ白になってしまうことがあるのです。

こんなときは、まず「パニックを解くこと」
そのためにはムリに言葉を思いだそうとしないことです。

私たちビジネスパーソンは役者ではありません。台詞を一言一句完璧に記憶する必要はありません。そして訳者とは違って、資料を手元に置いて話してもOKです。

そこでビジネスパーソンがプレゼンで「頭真っ白」なってしまった場合は、下記の2点の方法でパニックを解いてください。

①まず落ち着いて、プレゼン資料を見る
キーになる言葉が書かれているので、内容を思い出すことができます。大抵は焦ってしまいプレゼン資料を見れていません。

②パワポ資料のメモ欄、または手元のメモ用紙に、カギになる言葉を箇条書きにしておく
メモ欄を”目線のみ”で確認すれば、聴き手から見てそれほど気になりません。

①も②も、頭が真っ白になったときの「浮き輪」だと思ってください。
ほとんどの場合、この準備さえしておけば「浮き輪」を使わずに乗り切れるものです。

2022/08/31 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

脳科学者茂木健一郎が語る「緊張する人は才能がある」

「あがり症なので人前で話すことが本当に苦手」
「プレゼンで緊張してしまい、自分で何を話しているかわからなくなる」
「いつも緊張で冷や汗をかきながら話している」

こんなお悩みを抱えている方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は人前で緊張するのは悪いことではありません。脳科学的な知見からも緊張して話せるのは才能であると言われています。

そこで私は3年前に、「緊張して話せるのは才能である」という本を出版しました。

先日ネットを見ていましたら、脳科学者の茂木健一郎さんが、2022年8月16日の琉球朝日放送で「緊張する人は才能がある」と話していて、「正に我が意を得たり!」と膝を何回も叩いてしまいました。

茂木さん曰く、「脳科学的に言うと、緊張は才能の表れ。緊張する人の方が、大物になることが多い」とのこと。
脳の前頭葉の働きが強い人ほど緊張しやすいからだそうです。脳の前頭葉は、自分が果たすべき役割を判断します。自分の目指すべきことが分かっているため、前頭葉の働きが強い人ほど「あるべき姿」のハードルが上がります。この結果、緊張しやすくなります。緊張するたびに脳の中にドーパミンと言う物質が出て、これを繰り返すことで、脳の回路が強靱になっていく、とおっしゃっています。

逆に「緊張しなくなる方が、好ましくない」と茂木さんは言います。緊張しないと、人は成長が止まってしまうのだそうです。

緊張はデメリットではありません。むしろ強みになります。才能があるからこそプレゼンで緊張するのです。

プレゼンで緊張するという方は、その緊張を活かして、あなたの脳を強くしていきましょう。

2022/08/23 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

不祥事会見は、ある日突然やってくる

不祥事会見、増えていますよね。
つい先日の8月3日にも、日野自動車の謝罪会見がありました。

日野自動車のエンジン不正は2003年以前から長期間にわたって行われていたことが明らかになりました。
記者との質疑応答で、小木曽社長は「経営は直接関与はないが責任がある。失敗を認めて共有し、職場で何が起きているのかを確認すべきだった」と答えています。これはつまり、経営トップが「何があったのか、全く知らなかった」ということです。

多くの謝罪会見に共通するのは、経営トップが「知らなかった」という点です。これは理由があります。現代の日本企業の不正の多くが、外部の告発で不正が発覚するからです。

不正発覚には、「社内」「行政機関」「報道機関」の3パターンがあります。
しかし社内の内部通報システムは機能不全に陥っているのが現実です。
内部通報者が保護されやすい仕組みがあっても、不祥事が多発する企業ほど、通報者名がいつの間にか漏洩し、内部通報が途中でもみ消されがちです。
社内通報が機能しないので、不正発覚の多くは外部経由になります。
この結果、経営トップは突然不正を社外から知らされ、対応が後手に回り、騒ぎが大きくなるのです。

そんな中で見事だったのが、KDDIの大規模通信障害の謝罪会見でした。
問題が発生して次の日の午前に行われた謝罪会見では、高橋社長は、事実関係・影響の及ぶ範囲・原因・時系列での対応・再発防止策まで一人で説明しました。
リスクマネジメントの視点で高橋社長の会見は高く評価できます。

数年前、私は社長就任直後の高橋社長の会見を取材したことがあります。その頃から、技術的な知識の深さに加えて、分かりやすい説明とプレゼン技術の高さが強く印象に残っています。高橋社長の見事な謝罪会見は、この日々の積み重ねの賜物です。

謝罪会見では、ほとんどのトップは冒頭で謝罪をした後、説明を担当役員に任せます。
残念ながら日本の多くの経営トップは説明が苦手。大事な謝罪会見で安心感を与えることが出来ていません。

「その日」は突然やってきます。
説明の練習をする時間はありません。
経営トップは、普段から「その日」に備えて準備しておくことが必要だということを、KDDI高橋社長の謝罪会見は教えてくれていると思います。

2022/08/16 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

プレゼンの「刺さる言葉」をつくる方法

「プレゼンで刺さる言葉が思いつかず、いつも悩みます」

このようなお悩みをご相談いただくことがよくあります。
「刺さる言葉」というと、才能あるコピーライターが考えるようなキレてて強い言葉を思い浮かべがちですが、プレゼンの場合は必ずしもそうではありません。

プレゼンの「刺さる言葉」とは、聴き手が心を掴まれ、確実に記憶され行動につながりやすい言葉です。
聴き手の心を掴むには、聴き手が期待していて、自分しか語れない言葉を語ることです。そうすればどんな人でも「刺さる言葉」を作ることができます。

ビジネスであれば、聴き手であるお客様を知り、お客様のお困りごとを解決できるような言葉を、分かりやすくストレートに語れば良いわけですね。

印象的で強い言葉が一見よさげに見えますが、聴き手の期待を外していては「刺さる言葉」にはなりません。

たとえば、ハズキルーペのCMで、渡辺謙さんがこう叫びます。

「本当に世の中の文字は小さすぎて読めない!」

一度聞くとなかなか忘れない「刺さる言葉」ですよね。このCM、渡辺さんの発案だそうです。

渡辺さんが「予定表の文字が小さくて読めない」と普段から感じていた怒りを手書きで書き出し、その発案書を元にCMの言葉はすべてハズキルーペの松村謙三会長が考えました。まさに、お客様のお困りごとを解決できる言葉を、分かりやすくストレートに語っているのです。

2022/08/10 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

幼稚に聞こえる語尾伸ばしを止める方法

「〇〇でェ〜」「これはァ〜」など、語尾を伸ばして話す方が多く見られます。

語尾伸ばしは、幼稚っぽい印象を与えます。加えて話しが間延びして聞こえますし、迷っているようにも感じられます。
とくに大事なプレゼンや面接で語尾伸ばしをすると一気に印象が悪くなります。

それならすぐにやめたほうがいいのですが、厄介なことに語尾伸ばしは本人が自覚しにくいのです。日常的にやっているので気がつきません。

そして、語尾伸ばしをして話すと楽なのです。リラックス効果があるのでやめられなくなります。
そのため語尾伸ばしをする人は癖になりやすく、直すのに時間がかかります。

でも社会人であれば語尾伸ばしはなくしたいものです。
語尾伸ばしをなくすだけでも知的な印象を与え、迷い無く伝わります。

そこで今回は語尾伸ばしをなくす方法をお伝えします。

(1)録画/録音して聞く
語尾伸ばしを認識することです。認識すれば直しやすくなります。

(2)話の内容を整理しておく
語尾伸ばししている人は、話の内容が整理されていません。その場で考えながら話していることが多いのです。
語尾伸ばし癖のある人は話す内容を整理してから話しましょう。

(3)区切り話法
(1)と(2)に加えて、言葉を短く区切りながら話す「区切り話法」で語尾伸ばしは解決します。

たとえば、「おはようございますぅ〜暑い毎日ですがァ〜今日も元気に頑張りましょう〜」という語尾伸ばし。

こちらを区切って話すとこんな感じになります。

「おはよう/ございます//暑い毎日です//今日も/元気に/頑張りましょう//」

(「/」=短い区切り,「//」長めの区切り)

区切り話法が身につけば、語尾伸ばしは簡単になくなります。
お試しください。

2022/08/03 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

伝わるプレゼンになる「決め台詞」のポイント

「一生懸命プレゼンしているのになかなか伝わらない」
こんなお悩みをお持ちの方が多いかと思います。

なかなか伝わらないプレゼンの多くは、メッセージの作り方に原因があります。
伝えたいことを一言で言い表せる「決め台詞」を首尾一貫して伝えれば、メッセージが強まり、信頼感が高まって、伝わりやすくなるのです。

多くの方々は、プレゼン直前まで資料づくりに奔走しています。しかし、プレゼン本番で「首尾一貫した決め台詞」を言えるビジネスパーソンは、残念ながらほとんどいないのです。
決め台詞とは「自分は、自社は、何のためにこれをやっているのか」というビジョンや哲学を練り込んだメッセージのこと。
どんな素晴らしいテクニックでプレゼンしても、首尾一貫したメッセージがなければ、人は無意識に「この人、ちょっと信用できない」と感じてしまい伝わらなくなるのです。

例えばバミューダの寺尾玄社長は、手元に影が出ずブルーライトもカットするデスクライト「BALUMUDA THE LIGHT」の会見で、「子供たちの目を守りたかった。だからBALUMUDA THE LIGHTを作った」と言い、それを常に首尾一貫して語り続けていました。

また最近では、羽生結弦選手のプロ転向記者会見のメッセージが、ビジネスパーソンにも参考になります。
羽生選手は常々「僕の原点は絶対勝ち負け。何のためにスケートをやってるか。それは勝ちたいから」と言い続けています。
だから、“これは引退会見ではない。これからも勝負は終わらない”というメッセージを込めた「本当にありがとうございます。『ました』ではなく『ます』にさせてください」という言葉がほとばしるのです。

次回のプレゼンでは、ご自身の決め台詞を考えてみてはいかがでしょうか。
確実に伝わるメッセージになります。

詳しい決め台詞の作り方は以下の執筆記事にも書いていますので、ご興味ある方はご覧ください。

記事:羽生結弦に学ぶプレゼン術、プロ転向会見の「首尾一貫した決め台詞」に注目

2022/07/26 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

社員が動く社員教育資料の作り方

プレゼンは、この順番でストーリーを作れば、聴き手が共感して行動につながりやすくなります。

①WHY(なぜ、これをやるのか)
②HOW(どのように、実現すればいいのか?)
③WHAT(結果、何が出来るのか?)

このWHY→HOW→WHATの順番で伝える方法論は、記者会見、発表会に限らず、多くのプレゼンで大きな力を発揮します。こんな感じです。

WHY
「若い頃、貧乏旅行をしてイタリアで食べたトーストが、涙が出るほど美味しかった。同じ味を再現したいと10年考え続けた」
HOW
「雨の日の社員とのバーベキューで、思いがけず同じ味のパンが焼けた。ヒントは、蒸気だった」
WHAT 「そこで作ったのが、BALMUDA The Toasterです」

多くのプレゼンでは、冒頭で製品紹介をしますが、この構成で紹介する製品やサービスを最後にした方が共感が伝わるのがおわかりになったでしょうか。

ただし、研修資料の場合は、少し工夫が必要になります。

①WHY(なぜ、これをやるのか)
②WHAT(これを学ぶと、何が出来るようになるのか?)
③HOW(どのようにすればいいのか?)

このように順番を変えてWHY→WHAT→HOWの流れで伝えた方が、受講生は関心と集中力を維持して実践しやすくなります。

WHY 「『お客様志向』といっても、実はあまりできていないのが現実」
WHAT「マーケティングを学べば、お客様志向が実践できる」
HOW 「そこで具体的に学ぶ方法は、こうすればいい」

企業では、社内で社員教育を行うケースも多くあります。
教育資料は、WHY→WHAT→HOWの順番で資料をつくってみることをおすすめします。

2022/07/20 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

岸田総理の記者会見から見る危機におけるリーダーの言葉

7月8日、安倍晋三元総理が奈良市内で街頭演説中に襲撃された直後、岸田総理が官邸で記者会見を行いました。

おそらく状況を突然知らされ、ご自身が大きなショックを受けた直後だったのではないでしょうか。

私自身でさえ、このニュースを聞いてショックを受け、仕事に手が付きませんでした。
まして、一緒に長年仕事をしてきた安倍さんの悲報です。
恐らく、意識不明で助からないという状況も聞かされているはずです。
会見では涙ぐんでいましたが、感情を抑えながらギリギリの精神状態で話しているのが伝わってきました。
一国の首相として会見しなければならない、究極の状況での会見だったと思います。

しかし見事に岸田さんは会見を終えました。

今回の会見のポイントは、一切憶測を交えず、あくまで知り得ていて、国民と共有できる事実に基づいて話していたことです。

・動機はまだ十分に把握されていないこと
・選挙中に行われた卑劣な蛮行であり、決して許せることでなく、最大限の厳しい言葉で非難すること。
・政府としてあらゆる場面を想定して万全の用意をすること
・現在、懸命の救命措置を行っていること

あらゆる質問に対し、首尾一貫してこの姿勢で臨んでいました。

「今後の政局について」や「戦前的な社会的状況では」という質問に対しても、
「まだ触れる状況ではない」という姿勢を貫きました。

涙を堪えながらの会見でしたが、見事にやりきったのはリーダーとしてあるべき姿です。
カンペを手にしていましたが、ほとんど見ずに、自分の内なる声を言葉にしていた点も素晴らしかったと思いました。

ここ数日、何か大事な物を失ったような喪失感を抱いています。
安倍さんのご冥福をお祈りいたします。

2022/07/13 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

KDDI通信障害にみるリスクマネジメント

「多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」
7月3日午前。KDDI高橋誠社長が都内で記者会見し、深々と頭を下げました。
7月2日未明に発生した大規模な通信障害に対する謝罪会見でした。

私は、2018年に高橋社長の会見を取材したことがあります。当時は業界有名人の田中孝司社長から突如トップの襷を引き継いだばかり。しかし堂々としたプレゼンや、メディアとも和気藹々とコミュニケーションしていた姿が印象的でした。

今回の謝罪会見は、現時点でベストな会見だったと考えます。特に良かった点が、下記2点です。

①問題発生から会見までのスピード
7月2日深夜1時35分に問題が発生。25分後の午前2時に社長に報告が届き、すぐに事故対策本部を立ち上げ。問題発生30分以内でトップに報告が届くのは、リスクマネジメントの仕組みがしっかりと動いています。
そして障害の最中の翌日午前11時に、会見を行いました。

会見では記者から「復旧前の会見は珍しい」との質問がありました。高橋社長は「影響範囲が広い。社長からいち早く伝えた方がいいと判断した。復旧対応中でまだ詳細を分析できていない。最終的な結果については改めてお伝えする」と答え、迅速性を重視した判断を行ったのです。

②分かりやすさと正確性・ストーリー性ある説明
記者会見で大事なことは、記者に正しく理解をしてもらった上で、できる限りありのまま報道してもらうこと。
高橋社長は事実確認した上で、「事象の概要」→「事象による影響」→「事象の原因」→「一次処置対応状況を時系列で説明」→「検討している再発防止策」などを、分かりやすくプレゼン資料にまとめて、一人で説明しました。技術者出身とはいえ、ここまで全ての状況を詳細に把握した上で説明するのは、簡単なことではありません。会見後、SNSでは高橋社長の評価は急上昇しました。

「この社長すごい。1人で説明し、質疑応答している。ちゃんと把握して話してる。日本の企業でこれだけできる社長は、どれほどいるのだろうか」
「技術面でも誰のサポートも受けずすらすら回答してるし、障害発生からの流れも全て把握してて正に上に立つ人って印象」
「引責辞任なんて、古臭い変な慣習。あれほど能力の高い経営者は珍しい、大切にした方がいい。どうか、やめないでくれ、高橋社長」

謝罪会見で評価を上げるトップ、なかなかお目にかかれません。隠し事をせずにあるがまま、分かりやすい説明を心がける姿勢から誠実さが伝わり、信頼感が上がったのです。

今後、今回の通信障害の調査やヒアリングも進み、第二回目、第三回目の記者会見も行われると思います。人間ですから、間違うことはあります。しかし有事においては、何をさしおいても初期対応を迅速に実施し、誠実・オープンに行うことであると、KDDIの通信障害の事例は教えてくれます。

2022/07/05 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika

プレゼンで信頼性を高める方法

浅田真央さんがブランドアンバサダーになっているエアウィーヴという寝具メーカーがあります。
私は数年前に、エアウィーヴの高岡会長と浅田真央さんの記者会見を取材したことがあります。

しかし当初、エアウィーヴは寝具を新発売した最初の数年間は、あまり売れなかったのです。
これが売れるようになったきっかけがあります。

「シナトラ・テスト」をご存じでしょうか?
シナトラとは、アメリカの歌手フランク・シナトラのこと。シナトラの歌に「ニューヨークでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」という一節があります。ニューヨークは世界で恐らく最も競争が激しい場所です。ここで成功すれば、恐らく世界のどこでも成功しますよね。

このようにシナトラ・テストは、聴き手に「ここで使っているから大丈夫」と思わせて説得力を高める方法論です。例えば、コンサルティング会社から「グーグルも当社のクライアントです」と言われれば、たとえその会社のクライアントがグーグル1社だけだったとしても、「ここのコンサルティングは絶対大丈夫だな」と感じさせることができます。ちなみに「シナトラ・テスト」は、チップ・ハースとダン・ハースが著書「アイデアのちから」で提唱した考え方です。

エアウィーヴも、まさにシナトラテストを活用して成長した会社です。
当初売れなかったエアウィーヴでしたが、一部に熱狂的な愛用者がいました。オリンピックを目指すアスリートたちです。
常にトレーニングを欠かさない彼らは、「これは睡眠で疲れが取れる」といって愛用していたのです。実は浅田真央さんもその一人。
質の高い睡眠を求めるアスリートに集中して製品開発を進め、彼らが愛用していることをアピールしたことで、エアウィーヴは爆発的に成長したのです。

プレゼン資料を作るとき、さりげなくシナトラ・テストを使ってみると信頼性を獲得しやすくなります。
ぜひお試しください。

2022/06/29 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika