環境がプレゼンの満足度を落とす理由

 

「会場が寒かった」「会場が暑苦しかった」

こんなコメントを聞くことがあります。

実は、プレゼン会場の環境は、満足度にダイレクトに関係します。

今日は、プレゼンでお客様をお招きするときの、環境についてお伝えいたします。

プレゼンは、聴き手の「知覚」でも判断されます。
知覚とは、人の主観的な判断によるものです。
つまり、寒すぎたり、暑すぎたりと環境が良くないと判断した場合、いくらプレゼンが良くても満足度も確実に下がってしまうのです。
他には、周囲条件である、温度、空気環境、騒音、音楽、匂いなども含まれますので注意が必要です。

私が、ある屋外イベントを取材したときのことです。

当日は2月半ば。最低気温1.8度となっており、特に寒さの厳しい日でした。加えて、場所が高架下で日陰。体感温度は1度くらいだったのではないでしょうか?屋外との情報も事前に知らされていなかったため、その場であわてて携帯用カイロを買いに走りました。
イベントでタレントさんが、こたつに入って熱燗を飲んでいるのを見ると余計に寒さが身に染みます。

取材では、寒さはもちろんですが、2月の極寒の時期に「なぜ屋外開催するのか?」という意図が明確に伝わってこなかったところも残念な点です。
これは想定ですが、屋外開催でタレントを呼ぶことで、見物客を集めようという狙いが主催側にあったかと思います。しかし日陰で寒いために、それほど足を止めて見る人は多くなかったような印象です。

タレントさんが、面白いネタをいくら話してもまったくウケず、しまいには「すみません、こんなにウケなくて…」と謝っていました。あまりに寒いと、人は笑う余裕がなくなるのだなということがよく分かった会見でした。

寒さというと、これからの季節は冷房の空調コントロールも難しい季節になってきますね。

ぜひ、プレゼンだけではなく、知覚される環境についても注力していただくことをおすすめします。