首を動かさず話すだけで説得力が上がる理由

 

あるワークショップでのこと。

「首を動かさないで話してみましょう」

という課題に対して、30人中、ほぼ100%の人が首を動かして話してしまいました。

参加者のコメントは、

「首を動かさないと、話せない…」
「え?首を動かしてないつもりだったけど…」

ほとんどの人は、首を動かすことは無意識に「自分のリズムをつくるため」にやっています。意識しなければ、人は無意識に身体がフラフラ揺れたり、首を振ったりしています。
動きは自分のためだけであって、聴き手ためではないのです。

では逆に、意識して頻繁に首を振りながら話してみるとどうなるでしょうか?

落ち着きなく、自信のない印象を受けてしまいます。この人と真剣なビジネスをしたいと思うでしょうか?

じつは、聴き手に対して正面を向き、動かずに姿勢やポーズを決めてみると、圧倒的な自信と説得力が生まれることに気がつきます。

歌舞伎でも、「見得を切る」というのがありますよね。そこに特別な存在感が生まれ、観客は引き込まれるのです。

プレゼンの場合は、首は固定し、手振りで表現していくのが安定感と存在感を感じさせます。

首を動かさずに話すことは、いざやってみると、簡単なようでいて、実行するのはなかなか難しいものです。今まで、いかに自分の話のリズムを作るために首をコクコク振っていたかということに気がつきます。プレゼンで、「意志を持って動かない」ということは、とても大事なことです。無意識に首を振っていることも多いので、ぜひ一度スマホで録画してみることもおすすめします。