「緊張して、相手と目線をあわせられません。つい逸らしてしまう癖があります。どうすれば良いでしょうか」
こんな質問をいただきました。
一対一の対話に限らず、プレゼンでも聴き手と目線を合わせてコミュニケーションしていくことは大事なことです。
しかし一方で、目を逸らすことは一概に悪いこととは限りません。
「目力」という言葉があるように、人の目には力が宿っています。だから相手の目をジッと見るのは、実は疲れることなのです。
私は、目を逸らさずジッと凝視してくる人に圧を感じてしまって、とても疲れたことがあります。凝視せずに、適度に目を逸らしながら会話できるほうがお互い自然にふるまえますよね。これはプレゼンでも同じです。
問題は、目の逸らし方と頻度です。常に目線がキョロキョロしていると落ち着きが感じられずに、聴き手からの信頼が得られません。そこで、相手の目ではなく、少しずらした部分(相手の耳の横や鼻先など)を見て話して、大事な部分だけ目を合わせていくような工夫をすることで、話しやすくなり、相手も聞きやすくなります。
そんな緊張で目線を逸らす癖のある方にとって、本当はオンラインはとても楽なのです。
相手の力が宿っている目を見ずに、カメラのレンズを見て話せばいいわけで、意外に話しやすいものです。
実は緊張する人ほど、オンラインの方が力を発揮しやすいかもしれませんね。