「伝え方の技法」で重要なのは「再現性」です。
世の中には天性の伝える力で人を感動させる人がいますが、こんな人たちの伝え方は、私たちのような一般人には真似できません。でも、再現性があれば、誰でも学ぶことができますよね。
そこで今回は、少しの努力で誰でも真似ができる伝え方をご紹介します。
指原莉乃さんは、他にも可愛いくて歌のうまい子が大勢いるAKBの中で、何度も総選挙1位選ばれ、芸能界でもタモリ、秋元康、松本人志などの大御所に気に入られ、更に活躍の幅を広げています。そのような指原さんが抜きんでている理由は、聴き手の心を動かし、行動変容を促す「伝え方上手」のスキルにあります。
「伝え方上手」のスキルには、ポイントが3点あります。
【その1】なぜこの話しをするか「大義名分」が明確
【その2】聴き手が期待していて自分しか語れない言葉の見極め
【その3】自分らしく伝える
指原さんのAKB48第7回選抜総選挙 (2015)のスピーチを例に挙げて説明しましょう。→リンク
【その1】なぜこの話しをするか「大義名分」が明確
指原さんは、第7回AKB48総選挙の冒頭、『「自信がある、1位になりたい」と言っていたものの、昨晩一人になった時、もし1位じゃなかった時、ワイドショーにどうやって取り上げてもらおうとか、いろいろ考えた』と語っていました。女王として1位にならなければいけない大義名分が明確ですよね。
【その2】聴き手が期待していて自分しか語れない言葉の見極め
さらに指原さんが上手いのは、相手が期待していて、自分しか語れない言葉の見極めです。この総選挙では、それを「落ちこぼれ」という言葉で伝えました。
「私は落ちこぼれです。選ばれた人間ではありません。全国の落ちこぼれのみなさん、私の1位を、どうか自信に変えてください」
指原さんは、AKBの中で落ちこぼれでした。だからファンに「落ちこぼれの指原さんを育てて1位にしたのは、同じ落ちこぼれの自分たち」という自尊心を持たせるように語っています。指原さんはファンが何を期待しているかを見極めて、「落ちこぼれ」という言葉で語りかけ、ファンの心を動かしました。
【その3】自分らしく伝える
そしてこの二つとも、格好つけずに自分の弱さをさらけ出し
ながら、自分らしく語っています。
こうして見ると、指原さんの「伝え方上手」の3ポイントは完璧ですよね。
この指原さんの伝え方のスキルは、ビジネスでもとても参考になります。
次回のプレゼンは、ぜひ「伝え方上手」の3ポイントで考えてみてください。