プレゼンの出来が冒頭15秒で決まる理由

 

プレゼンは、スタートで出来の善し悪しが決まります。

映画や小説は、クライマックスは最後のほうに来るものですが、プレゼンだけは違います。

特に、最初の15秒はゴールデンタイムです。

出だしの15秒は、聴衆が一番興味と関心を持って見ているところです。
ここでしっかりとお客さんのお気持ちをつかんでおく必要があります。
すべってしまったり、つまらないことを話してしまい、一度離れてしまったお客さんの気持ちは二度と取り戻しがききません。

特に危険なのは、「自己紹介」「時事ネタ」「自慢話」の『3J』(スリージェイ)です。

ビジネス・プレゼンの聴衆が興味があるのはテーマです。話し手にはほとんど興味がありません。だから、できるだけ早くテーマに入ることです。他のことは後からゆっくり説明すればいいのです。

この事のことに気がついたきっかけは、2つあります。

1つ目は、「広報会議」さんの連載で、50人以上の社長さんのプレゼンを取材してきて、気がつきました。

最初の15秒が素晴らしいと、プレゼンの結果は確実に良いのです。

2つ目は相撲です。

相撲は、「立ち会い」で勝負がつきます。

お相撲さんは、何度も水を飲んだり、タオルで汗を拭いたり、身体を叩いたりしながら、時間をかけて気合を高めていき、立ち会いに集中します。それほど、立ち会いとは大事なものなのです。

プレゼンも、話す内容を深く考え抜き、本番当日は集中力と気持ちを高めて冒頭15秒に臨みたいものですね。