「プレゼン本番で、いつも集中できないんですよ。失敗することも多くて、もう、プレゼンが嫌いになってしまいそうです。何か良い方法はないでしょうか?」
というお悩みをよくいただきます。
「プレゼン本番で集中力を発揮したい」
これは、多くの人に共通する願いだと思います。
ではなぜ、集中できないのでしょうか?
人前で話すことは誰でも緊張します。緊張すると、普段より多く雑多なことを考えてしまいがちになります。本番間際に思いついても、それでプレゼンが良くなることはほとんどありません。むしろ、マイナスの結果に向かうことが多いのです。
そこで、本番直前は意図的に何も考えない時間を作ります。
私の場合は、少なくとも90分前には会場付近に到着し、静かなカフェやホテルのラウンジに入ります。ちょうどよいカフェがなければ会場の待合スペースでも良いと思います。もちろん、主催者側に楽屋を用意していただければベスト。何処もないときは、人気のないトイレの個室に入ったこともあります。
そこで30分、何も考えない時間を作るためです。
できるだけ周りの音を遮断するために耳栓をし、椅子に座り、静かに目をつぶります。最初のうちは、「これでもか、これでもか」というほど、いろいろなことが頭の中に浮かびますが、その一つ一つを、ピンセットでつまみ出すようにイメージします。
そうすると、頭の中が徐々に静まってきます。
このような状態になってから臨む本番は、頭の中がすっきりとクリアになり、集中できていることに気がつきます。
私自身、今日は講演本番があります。そう書いているそばから、心配ごとや、次々と雑多なことが思い浮かんできますが、90分前まで放っておくことにいたしましょう(笑)
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