「発表資料が上手く作れない」
「内容の台本が書けない」
こうお悩みの方は多いかと思います。
世の中には上手なプレゼン資料が作れるようになるハウツー本が溢れています。
「メッセージは短くシンプルに」
「図表やグラフを入れすぎない」
「文字は大きく」
「結論から始める」
「なるほど」と思うものばかりです。
でも、これでいい資料が作れるかというと、それは全く別問題。
以前は、私もこれらの本を読みましたがなかなか上達しませんでした。
ではどうすれば良いのでしょうか。
それは、まず作業し始めることです。
多くの人は「時間がないし、速くパワポ資料を作らないと」と思いがちです。
でもこれではまずうまくいきません。
まずは始めるべきは、手書きのラフから。
必ずしも順番通り考える必要はありません。
冒頭のアイデアが出なければ、やりやすいところから始めれば良いのです。
これは文章を書く方法と同じです。
文章を書く究極のコツを、英語学者で評論家の渡部昇一氏はこう言います。
「とにかく書き始めることだ。構想しているようなことは一枚目を書いたとたん飛び散ってしまうこともよくある」
渡部氏は「書き始めるだけ」とおっしゃいます。
あれこれ構想している段階と、書き始める段階は、別次元というわけです。
作業を始める前に、考えを巡らせるばかりで時間が経ってしまう方、多いのではないでしょうか?
資料の一枚目を書き始めるまでが最も難しいのではないかと思います。
資料づくりが上手くなる究極のコツは、「まず思い切って、手書きで始めてしまうこと」。
最難関を乗り越えて手書きのラフで1枚目が書ければ半分以上は書けたようなものです。
まず、アウトプット。
これが大事なのです。
クックパッドで美味しい餃子の作り方を眺めているだけでは、美味しい餃子が作れませんよね。
まず実際に餃子を作ってみることです。これとまったく同じです。
資料作りのハウツー本を見ても、なかなか上手くなりません。
まずは、作業し始めましょう。