
「プレゼンで刺さる言葉が思いつかず、いつも悩みます」
このようなお悩みをご相談いただくことがよくあります。
「刺さる言葉」というと、才能あるコピーライターが考えるようなキレてて強い言葉を思い浮かべがちですが、プレゼンの場合は必ずしもそうではありません。
プレゼンの「刺さる言葉」とは、聴き手が心を掴まれ、確実に記憶され行動につながりやすい言葉です。
聴き手の心を掴むには、聴き手が期待していて、自分しか語れない言葉を語ることです。そうすればどんな人でも「刺さる言葉」を作ることができます。
ビジネスであれば、聴き手であるお客様を知り、お客様のお困りごとを解決できるような言葉を、分かりやすくストレートに語れば良いわけですね。
印象的で強い言葉が一見よさげに見えますが、聴き手の期待を外していては「刺さる言葉」にはなりません。
たとえば、ハズキルーペのCMで、渡辺謙さんがこう叫びます。
「本当に世の中の文字は小さすぎて読めない!」
一度聞くとなかなか忘れない「刺さる言葉」ですよね。このCM、渡辺さんの発案だそうです。
渡辺さんが「予定表の文字が小さくて読めない」と普段から感じていた怒りを手書きで書き出し、その発案書を元にCMの言葉はすべてハズキルーペの松村謙三会長が考えました。まさに、お客様のお困りごとを解決できる言葉を、分かりやすくストレートに語っているのです。