滑舌が悪く声が良くならない意外な理由

 

「滑舌が悪い」というお悩みをよく聞きます。

実は、どんなに効果的なボストレーニングを行っていても、舌の扱いを間違うとすべてが台無しになってしまうことがあります。

舌というのは、意外にこちらの思うとおりに動いてくれないものです。
舌が奥に下がっていたり、固くなっていたりすると、声がこもってしまって響かなくなります。
ストレスの多さも原因ですが、アゴに力が入りすぎ噛みしめているため、アゴの周辺が固まってしまい、舌が動き難くなっていることもよくあります。

そこで、舌の位置に気をつけていただく訓練を日頃から行って下さい。

ポイントは2つあります。

■ポイントその1:舌の位置

【改善方法】
1 舌をのばして舌先を下の歯か歯茎に軽くふれるようにする
2 舌の位置はそのままで、リラックスしアゴを下げて口をぽかーんとあける
(見た目は口がダイヤ型になります。鳥のひながえさをほしがっているような口です)

この状態で、楽にテレビを見ていられるようにしてください。

■ポイントその2:噛みしめ

いくら舌が良い位置に来ても、アゴを噛みしめていると、アゴが固くなって舌の動きを邪魔します。
アゴをリラックスさせることを意識しましょう。

【改善方法】
気がついたら「リラックス」とイメージして、アゴを緩めながら下げる。
コツは、口を上側に開けようとするのではなく、「上アゴから上は動かさずにアゴを下方向に下げる」ことです。
アゴを緩めれば、歯の健康にも良いとされています。

(医学的にも、噛みしめは歯の持ちを悪くすることが証明されています。
日経ビジネス「100歳まで自分の歯を保つには 上下の歯を接触させない」)

日常のちょっとしたときに、舌をのばして、顎を緩めてみてください。