プレゼンで信頼性を高める方法

浅田真央さんがブランドアンバサダーになっているエアウィーヴという寝具メーカーがあります。
私は数年前に、エアウィーヴの高岡会長と浅田真央さんの記者会見を取材したことがあります。

しかし当初、エアウィーヴは寝具を新発売した最初の数年間は、あまり売れなかったのです。
これが売れるようになったきっかけがあります。

「シナトラ・テスト」をご存じでしょうか?
シナトラとは、アメリカの歌手フランク・シナトラのこと。シナトラの歌に「ニューヨークでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」という一節があります。ニューヨークは世界で恐らく最も競争が激しい場所です。ここで成功すれば、恐らく世界のどこでも成功しますよね。

このようにシナトラ・テストは、聴き手に「ここで使っているから大丈夫」と思わせて説得力を高める方法論です。例えば、コンサルティング会社から「グーグルも当社のクライアントです」と言われれば、たとえその会社のクライアントがグーグル1社だけだったとしても、「ここのコンサルティングは絶対大丈夫だな」と感じさせることができます。ちなみに「シナトラ・テスト」は、チップ・ハースとダン・ハースが著書「アイデアのちから」で提唱した考え方です。

エアウィーヴも、まさにシナトラテストを活用して成長した会社です。
当初売れなかったエアウィーヴでしたが、一部に熱狂的な愛用者がいました。オリンピックを目指すアスリートたちです。
常にトレーニングを欠かさない彼らは、「これは睡眠で疲れが取れる」といって愛用していたのです。実は浅田真央さんもその一人。
質の高い睡眠を求めるアスリートに集中して製品開発を進め、彼らが愛用していることをアピールしたことで、エアウィーヴは爆発的に成長したのです。

プレゼン資料を作るとき、さりげなくシナトラ・テストを使ってみると信頼性を獲得しやすくなります。
ぜひお試しください。

2022/06/29 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : nagaichika