「プレゼン本番で良い声を出そうと思っても、何故かいつもよりか細くて甲高い声になってしまうんです」
と、女性経営者のKさん。
本番で良い声が出ない原因は、「横隔膜」が使えていないせいです。
横隔膜とは、肺の下にある呼吸をつかさどる筋肉です。横隔膜は、精神的な影響を受けやすく、緊張してしまうと固くなってしまい、息が流れにくくなります。緊張すると、自分の意志に反して勝手に声が震えたりすることがありますよね?これは、横隔膜がダイレクトに心の影響を受けているのです。
では、どうやったら本番で横隔膜を使って声の実力を発揮することができるでしょうか?難しいボイトレを行うよりずっと簡単な方法があります。
横隔膜は、おへその下9㎝の下腹にある「丹田」という場所をしっかり張ることで使えるようになります。
そこで、常に丹田を意識するために、何かベルトのようなもので、丹田のある場所をギュッと支えると良いでしょう。
おすすめは、腰でしめる酒屋さんのエプロン、またはカフェエプロンです。
これを、腰骨のあたりで「ありえない」ほどしっかりとエプロンのひもをしめます。そうするとちょうど丹田の場所に圧がかかって、丹田が自然に張りやすくなり、横隔膜も使えるようになります。
もう一つ良いのは、骨盤ベルトです。幅広で安定感があり、ギュッとしめることができます。骨盤ベルトは、洋服の上から目立たないものも出ていて、本番に巻いて出るとさらに安定して横隔膜が使えるようになるでしょう。
丹田は常に意識していないとすぐに張れていない状態になってしまいます。私も、他のことに気を取られていたりすると、丹田が抜けていることに気がついてハッとすることがあります。そのため、練習のときはカフェエプロンや、骨盤ベルトを巻くようにしています。
本番でも良い声で話すために、常に丹田を意識するようにしましょう。
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