月刊「広報会議」新連載「プレゼン力診断」開始しました。第1回は資生堂 魚谷社長(+滝川クリステルさん)

2014/9/1発売の、月刊「広報会議」10月号より、社長の「プレゼン力診断」がスタートしました。私が実際に会場に出向き、ライブで社長のプレゼン力を診断させていただきます。

第一回目は、2014年4月より資生堂の新社長に就任した魚谷雅彦CEOの「新世代エリクシール発表会」が、7月18日恵比寿のガーデンプレイスで開催され、早速うかがって参りました。

広報会議201409

やはり、さすが今話題の滝川クリステルさんが出演なさることもあるからでしょうか?
アナリスト20人強、報道関係者約170名が集まり、恵比寿のザ・ガーデンホールはものすごい熱気でした。

魚谷社長4月の就任当初のプレゼンも拝見し、素晴らしかったのですが、今回はそのときより数段気力が充実し、気合いが入っていて、「より素晴らしい会社に変えなくては」という強い覚悟のようなものを感じました。就任から約100日間。魚谷社長がどのような仕事をされてこられたかが、その「声」「振る舞い」「表情」から自然と溢れ出てくるように思えます。

外資系のコカ・コーラから一転、古い歴史があり保守的な日本企業で伝統的なビジネスモデルを変えて行くということは、大変なエネルギーがいること。
プレゼンの中で、社員さんたちと決起集会を開いたときの赤いハッピを着た集合写真を「こんな泥臭い文化もある」「闘う集団にしたい」と表現していたのには、良い意味で資生堂らしくない、型にはまらない言葉に新鮮な感動を覚えました。

会見というのは、外向けのものだけではありません。社員も見ているのです。
「魚谷社長ならやってくれるのではないか」という期待感と、志が、会社全体に伝わるのです。
そのような意味でも今回のプレゼンは、会社の将来を見据える、真の「勝負プレゼン」であったのではないでしょうか。

ただ、燃えるような情熱ゆえに、魚谷社長だけでなく、持ち時間を超過する経営者が多いことは気になるところです。そのことも記事では書かせていただきました。

最後に登場した、滝川クリステルさん。舞台に上がっただけで空気感が一変するオーラがありました。
クリステルさんは、華やかなところばかりが取り上げられがちですが、低い声の響かせ方、声帯の閉鎖、息継ぎの方法、細かいところだと鼻濁音の自然さなど、じつは声の基本はきちんと努力してトレーニングされています。
ビジュアルと実力、両方兼ね備えた方だと思いました。

次回からも、社長のプレゼンを見て行きたいと思います。
よろしくお願いいたします。

2014/09/04